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カテゴリ:腎臓病科( 2 )

造影剤誘発性腎症の予防

重炭酸ナトリウム溶液が造影剤誘発性腎症の予防に有用な可能性
重炭酸ナトリウム溶液の造影剤誘発性腎症予防効果は生理食塩水よりも優れている 
最新メタアナリシスの結果

重炭酸ナトリウム溶液の造影剤誘発性腎症(CIN)予防効果は生理食塩水よりも優れているという最新メタアナリシスの結果が、『BMC Medicine』5月13日号オンライン版に掲載された。

「造影剤は、世界中で年間何百万もの処置において使用されている」と、上席著者であるミシガン大学(アナーバー)のHitinder Gurm博士はニュースリリースで述べた。「米国および欧州において、CINは入院患者の急性腎不全の原因の第3位であり、院内発症腎不全の約10%を占める。 CINは一般に一過性の腎機能低下に限定されるが、良性の合併症と考えてはならない。30%もの症例が永続的な腎障害を来す」。

以前のメタアナリシスおよび複数の最近の研究では、重炭酸ナトリウムの予防効果に関して矛盾した結果が得られているため、重炭酸ナトリウムと生理食塩水のCIN予防効果を比較することを目的として、このメタアナリシスを実施した、とレビューアーは記している。

重炭酸ナトリウムと生理食塩水による水分補給のCIN予防効果を比較した無作為化対照試験をメタアナリシスの対象とした。MEDLINE、EMBASE、コクランデータベース、国際薬学抄録(IPA)データベース、ISI Web of Science(2008年12月15日まで)、関連会議議事録を検索し、17件の試験(被験者2633例)を抽出した。これらを統合し、変量効果モデルを用いて要約オッズ比を求めた。

処置前に重炭酸ナトリウムを用いて水分補給を行った場合、生理食塩水を用いて水分補給を行った場合と比較して有意なCIN発症率低下が認められた(オッズ比[OR]、0.52;95%信頼区間[CI]、0.34‐0.80;P=0.003)。CINの発生を1件予防するために重炭酸ナトリウムによる水分補給を行う患者数(治療必要数:NNT)は16例(95%CI、10‐34)であった。処置後の血液透析の必要性(P=0.20)および死亡率(P=0.53)に群間で有意差は認められなかった。したがって、レビューアーは、重炭酸ナトリウムによる水分補給のCIN予防効果は生理食塩水よりも優れていると結論付けた。

「6件の研究において、アルカリ度がモニターされ、1件を除くすべての研究で有意な増加が認められた」と、Gurm博士は述べた。「興味深いことに、この(1件の)研究では、重炭酸ナトリウムの効果も認められなかった。したがって、尿をアルカリ化するために重炭酸ナトリウムを投与すべきであるという仮説が提唱される可能性がある」。

このメタアナリシスの問題点として、出版バイアス、重炭酸ナトリウムの効果を若干過大評価した点、死亡率および血液透析の必要性の有意差を検出するのに十分な検出力がなかった点が挙げられる。造影剤は、尿細管クレアチニン排泄を低下させる可能性があり、クレアチニン値をマーカーとして使用した場合、腎機能を過小評価する可能性がある。また、研究集団および設定が不均質であった。

「われわれのメタアナリシスは、重炭酸ナトリウムは有意なCIN予防効果があるということを示唆したが、初期の研究では、効果の大きさが過大評価された可能性がある」と、レビューアーは記している。「しかし、現在まで生理食塩水による水分補給の方が優れているということを示す研究がないことから、ヨード造影剤を使用する高リスク患者には重炭酸ナトリウムによる水分補給を行うべきであるということが示唆される」。

BMC Med. 2009;7:23.

http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/5/26/100420/?pageFrom=m3.com



インフル脳症悪化、仕組みを解明=大人用解熱剤、子供に作用-名古屋市立大
インフルエンザ脳症を患った子供に対し、特定の物質が含まれた大人用の解熱剤を投与すると、症状が悪化するメカニズムを名古屋市立大大学院医学研究科の浅井清文教授と青山峰芳助教らの研究グループが解明、31日までに、米国毒性学雑誌電子版に発表した。

インフルエンザ脳症は、主に6歳以下の子供がインフルエンザ感染をきっかけに発症。脳が腫れ、けいれんや意識障害を起こし、死亡する場合もある。
 
症状を悪化させる物質は、ジクロフェナクナトリウム(DFS)で、解熱薬などに含有。厚生労働省は、DFS投与で脳症による致死率が高まるとして、2001年に使用しないよう通達していたが、詳細な仕組みを解明したのは初めてという。
 
浅井教授らは、脳症で死亡した子供の脳内に、脳神経細胞の周辺で補助的役割を果たす「グリア細胞」が過剰に活性化していることに着目。
ラットを使った実験などで、グリア細胞にDFSを投与すると、インフルエンザなどに感染すると分泌される物質「サイトカイン」と相互作用し、脳細胞を傷付ける一酸化窒素が多量に生み出され、症状を悪化させることが分かったという。 
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-31X688/1.htm2009年5月31日(日)19時7分配信 時事通信

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by wellfrog3 | 2009-06-03 00:51 | 腎臓病科

間質性腎炎

タケプロン:間質性腎炎では早期発見が肝要
北村 正樹=慈恵医大病院薬剤部
2007年2月16日付の厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知により、プロトンポンプ阻害薬のランソプラゾール(商品名:タケプロンカプセル、同OD錠、同静注用)の「使用上の注意」が改訂され、重大な副作用の項目に新しく「間質性腎炎」が追記された。

間質性腎炎とは、尿細管と糸球体の間にある組織(間質)に炎症が起こる急性の腎炎であり、尿細管自体にも炎症が生じることから尿細管間質性腎炎(tubulointerstitial nephritis:TIN)とも呼ばれる。
臨床症状は、病状が軽微な例では無症状なことも多いが、病状の進行に従って全身性の過敏症状(発熱、皮疹)、関節痛、悪心・嘔吐、下痢などが出現する。
病因としては、腎臓の細菌感染(腎盂腎炎)やシェーグレン症候群、全身性エリテマトーデスなどの膠原病などで引き起こされる場合もあるが、薬剤によるアレルギー反応によって発現するケースが多いとされる。

これまで、副作用として間質性腎炎を引き起こすことが報告されている薬剤は、抗生物質(ペニシリンなど)、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、利尿薬(フロセミドなど)などがある。
これらの薬剤を投与してから発症までの期間は、数日〜数カ月と、薬剤によって大きな差があることが知られている。

今回、消化性潰瘍の薬物治療の中心的な薬剤と位置づけられるランソプラゾールで、「間質性腎炎」が重大な副作用(頻度不明)として追記されたが、この間質性腎炎は、同じプロトンポンプ阻害薬のオメプラゾール(商品名:オメプラール、オメプラゾンほか)、ラベプラゾール(商品名:パリエット)でも報告がある。
また、同じ胃酸分泌抑制薬であるH2ブロッカーでも、シメチジン(商品名:タガメットほか)、塩酸ラニチジン(商品名:ザンタックほか)、ファモチジン(商品名:ガスターほか)などで報告がある。なおランソプラゾールでは、投与開始8日後に、急性間質性腎炎から腎不全を呈した症例などが報告されている。

薬剤性間質性腎炎を発症した場合の治療としては、原因と考えられる薬剤の即時投与中止と、慢性化を防止するためのステロイド薬投与が基本となる。
これらの処置が遅れたり、重症化すると、血液透析が必要となることもあるため、間質性腎炎では早期発見と早期治療が肝要である。

したがって、今回添付文書の改訂が行われたランソプラゾールをはじめ、間質性腎炎を引き起こす危険性のある薬剤を投与する際には、事前に患者もしくは家族にその初期症状(発熱、皮疹など)を十分に説明するとともに、投与開始後の患者の体調変化を慎重に観察すべきである。
そして万が一、間質性腎炎の初期症状や腎機能検査値異常(BUNやクレアチニンの上昇など)が認められた場合には、直ちにその薬剤の投与を中止し、適切な処置を行わなければならない。
出典 日経メディカル・オンライン 2007. 3. 29
版権 日経BP社
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/drug/update/200703/502828.html



間質性腎炎の診断
帝京大学  清水直容 名誉教授
■アレルギーが原因では好酸球が増加し、白血球円柱が見られます。
尿のタンパクは、非常に多量に出るネフローゼのようになることはありません。
その他、α1ミクログロブリンやβ2ミクログロブリンなどの免疫関係物質が尿中にも排泄されてきます。
また、血液の検査においては、腎機能が低下してくるとBUNの増加、クレアチニンの増加が起こります。
ナトリウムは低下し、逆にカリウムは増加します。
さらに代謝性のアシドーシスを起こし、白血球の数も血液中でも増加し、好酸球も増加します。

腹部CTをとると、急性期の場合には両側の腎臓が肥大し、慢性では逆に萎縮します。
ガリウムのシンチグラフィーで、とりこみが増大していることがこの疾患の特異的な診断になります。
更に腎臓へのバイオプシー(生検)により、尿細管上皮が肥大して増成・変性している、炎症細胞が浸潤している、硝子円柱や顆粒円柱などが見られます。
間質も浮腫があり、特に類上皮細胞と、多核巨細胞性肉芽腫などがあります。
最も特異的な反応は蛍光抗体法で、その基底膜にIgGが免疫グロブリンに存在する、C3が線上に沈着します。
また慢性では、繊維化が起こるために尿細管が委縮してきます。
蛍光抗体法等、病理組織により非常に明確な診断ができるわけです。

間質性腎炎は医薬品投与を中止すれば元へ回復するものと考えられます。
急性間質性腎炎の発症頻度については、原因不明の急性の腎不全の5~15%といわれており、薬剤性の頻度が最も高いともいわれております。
また、高齢者は多少この頻度が高いという報告もあります。
 
<出典>
間質性腎炎
http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/080828html/index3.html

<参考サイト>
間質性腎炎
http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/080828html/index3.html

間質性腎炎
http://www.info.pmda.go.jp/juutoku_ippan/file/jfm0706009_ippan.pdf
(患者さんへの啓蒙用です)

間質性腎炎とは
http://topnet.gr.jp/Hsiori/ZYUDAI/KANSITUS.HTM
■腎臓の間質組織が主病変となる腎炎で臨床病理的な診断名である。
■同時に尿細管障害を伴うことから尿細管間質性腎炎(TUBULOINTERSTITIALNEPHRITIS)とも呼ばれる。
■間質の炎症細胞湿潤と浮腫を特徴とする急性間質性腎炎と間質の繊維化と尿細管の萎縮を特徴とする慢性間質性腎炎があり、いずれも腎不全の症状を呈する。
■薬剤による間質性腎炎の症状は、発熱などの過敏症反応が主体をなし、乏尿などの腎症の症状に欠けることが多く、急性腎不全に陥るまでその存在に気づくのが遅れることがある。


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アイズピリ  果物とパイプのある静物
http://www.oida-art.com/buy/detail/2342.html


<MR面談録 2009.5.14>
①田辺三菱


②武田

③サノフィ・アベンティス
■超速効型インスリンアナログ製剤 アピドラ

④興和
■イソバイド内用液剤<経口用>20ml  紹介
■パンフ「めまいと上手につきあうための心得」
    「あれ?音が聞こえない!突発性難聴」
    「めまい」5つのギモン
    「めまい」受診におけるポイントは?
■メニエール病診断基準
■Medical View Point 「高血圧治療は究極の目標へ
■冊子「生活習慣病キーワード③」

⑤第一三共

⑥持田

⑦ファイザー
■ジスロマックSRの紹介
「食後2時間以上の空腹時に服用してください。また、服用された後は、次の食事を2時間以上控えて下さい」」・・・後でパンフをみて判明したこと。MRから直接の説明はなかった。
■「ジスロマックSR 患者説明用パンフ」
■チャンピックス錠0.5mg 1mg  2009.5.1より投与期間制限が解除になった。
(当院では処方していないので半ば関係なし)
■患者用啓蒙小冊子「医師と始めるコレステロールコントロール徹底ガイド」
(起用キャスター「徳光和夫」・・・ただでは起きない? 怪我の功名? アンチジャイアンツの私としてはどうしても好きにはなれませんが)
■ジェイゾロフト 使用上の注意改訂  慎重投与の追加
 「うつ病患者の自殺企図」
 「脳の基質的障害又は統合失調症の素因のある患者」
 「衝動性が高い併存障害を有する患者」

⑧小野薬品
■骨粗鬆症治療剤 「リカルボン錠1mg」 日本発のビスホスホネート系薬剤

⑨ベーリンガー

⑩大日本住友
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by wellfrog3 | 2009-05-15 00:26 | 腎臓病科