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カテゴリ:その他( 44 )

薬剤過敏性症候群とHHV-6

薬剤過敏性症候群とHHV-6
http://medical.radionikkei.jp/abbott/final/pdf/050909.pdf

薬疹がウイルスで悪化
薬剤性過敏性症候群
重症になることも
http://medical.radionikkei.jp/abbott/final/pdf/050909.pdf



#ノーベル医学・生理学賞に米の3氏
スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2009年のノーベル医学・生理学賞を米カリフォルニア大のエリザベス・ブラックバーン氏、ジョンズ・ホプキンズ大のキャロル・グレイダー氏、ハーバード大のジャック・ゾスタックの3氏に授与すると発表した。

がん細胞が老化せず無限に増殖する仕組みのかぎを握る酵素として注目されるテロメアーゼを発見したことが評価された。
テロメアーゼの研究は、がん研究だけでなく、老化の仕組みの解明への応用も期待されている。

3氏は06年、テロメアーゼの研究で「ノーベル賞の登竜門」ともいわれる米国の医学賞「ラスカー賞」を受賞していた。
出典 産経新聞 2009.10.5
版権 産経新聞社

The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2009
http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2009/


#「イグ・ノーベル賞」パンダのふんで生ごみ減量の田口名誉教授受賞
ユーモアにあふれた科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が1日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、パンダのふんから分離した菌で生ごみの90%以上の減量に成功した研究で、田口文章北里大学名誉教授(72)が生物学賞を受賞した。
ふんを利用し、ごみを大幅に減らすという一石二鳥で地球環境に優しい研究が評価された。
授賞式に出席した田口氏はあいさつで「パンダは愛くるしい動物ですが、ふんは見た目からは想像できないほど大量で、研究は面白い経験でした」と述べ、約千人の聴衆から大きな笑いが起きた。

田口氏は上野動物園(東京都)でパンダのふんをもらって研究を進めた結果、分解能力の高い菌を発見、家庭用生ごみで試したところごみの95%以上を水と二酸化炭素(CO2)に分解することに成功した。実用化に向けた研究を継続中だ。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/308141/
共同 2009.10.2


#ガスマスクになるブラジャー、イグ・ノーベル賞受賞
[ワシントン 1日 ロイター] ユーモアがあり、かつ意義深い科学的研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が1日に行われ、素早くガスマスクに変えることができるブラジャーの考案者などに賞が贈られた。
 「公衆衛生賞」を受賞したこのブラジャーは、イリノイ州ヒンズデールのエレナ・ボドナーさんらが考案し、特許を取得したもの。素早く2つのガスマスクに変えることができるため、ブラジャーを着けていた本人が使うほか、近くに必要とする人がいれば手渡すことができる。
 「文学賞」には、ポーランド語で運転免許証を意味する「Prawo Jazdy」を人の名前だと勘違いし、この名前で50枚以上の交通違反切符を切ってしまったアイルランド警察が選ばれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091002-00000737-reu-int
ロイター 10月2日17時42分配信



<きょうの一曲>
Charles Aznavour-Les comédiens
http://www.youtube.com/watch?v=qP8faMc4zMc&feature=fvw
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by wellfrog3 | 2009-10-06 00:44 | その他

高プロラクチン血症

高プロラクチン血症の原因生理的条件下ではプロラクチンの分泌は視床下部から分泌されるドーパミンと呼ばれる物質により抑制を受けています。
何らかの要因でこの抑制が解除されますと下垂体からのプロラクチン分泌が増加し、乳汁分泌や月経異常を来すようになります。
ドーパミンの分泌を抑制する原因として最も頻度が高いのが薬剤の服用による場合で、向精神薬、抗潰瘍薬の服用が有名です。
また、ドーパミンは視床下部から分泌されていますので視床下部の器質的な異常がある場合(腫瘍や脳外科的主手術など)にも分泌亢進が見られます。

これに対し、下垂体に異常があってプロラクチンの分泌が亢進する場合があります。
最も多いのが下垂体にプロラクチン産生腫瘍が発生する場合で、高プロラクチン血症の1/3はこれによるとも言われています。
プロラクチン産生腫瘍は良性腫瘍ですので直接命に関わることはありませんが、サイズが大きくなりますと近傍への影響が出て、頭痛や視野狭窄、視力低下などを招くようになります。
また、プロラクチンは甲状腺刺激ホルモンにより分泌が促進されますので、このホルモンが分泌過剰な状態、すなわち甲状腺機能低下症でも高くなります。

<参考および引用サイト>
高プロラクチン血症の原因
http://www.jspog.com/general/details_15.html

<関連サイト>
高プロラクチン血症とは?
http://www.ladys-home.ne.jp/faqsite/ans-files/FAQ-E/FAQ-E8.html

高プロラクチン血症とは?
http://www.ladys-home.ne.jp/faqsite/ans-files/FAQ-E/FAQ-E8.html

高プロラクチン血症ってなあに?
http://allabout.co.jp/children/sterility/closeup/CU20030905/

高プロラクチン血症
http://www.womenhealth.jp/fujinka/prl.htm


<番外編 その1>
先進国の赤ちゃん:過半数が寿命100歳、医療技術の進歩で-研究者
10月2日(ブルームバーグ):先進国できょう生まれた赤ちゃんの過半数は、早期診断や医療技術の進歩で100歳まで生きられる-。
英医学誌ランセットが2日、研究者らのこうした推計を掲載した。
  
研究者らの調査によれば、平均寿命が20世紀に30歳以上延びた米国や英国、フランス、ドイツ、カナダ、日本などではこの傾向が今後も続く見通し。
ドイツとオランダの研究者は、寿命がさらに延びなくても、新生児の4分の3は75歳の誕生日を迎えることができるだろうと指摘した。
  
調査を指揮した南デンマーク大学のデンマーク・エイジング研究センターのカーレ・クリステンセン教授は、165年余りにわたり平均寿命はずっと延びているものの、ヒトの寿命が限界に迫っていることを示唆するものではないと説明した。
  
研究者らによると、特に米国では高齢者向け医療技術の進歩で心臓病のような疾患を徐々に管理できようになり、早期発見や治療が可能になったため寿命が延びた。
禁煙運動なども寿命の延びにつながっているという。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=ab.a4h4fP7FE
(一部改変)
<コメント>
以下は日経新聞・朝刊 2009.10.4からです。
■英医学誌ランセットに掲載されたこの論文によると先進国で80歳に達した人のうち90歳を迎える割合は1950年に女性15〜16%、男性12%だったが、2002年には女性37%、男性25%にまで増加。
中でも日本人女性は5割以上に達している。
■高齢者比率の上昇に伴い社会、経済、医療などで深刻な問題が生じると警告。
解決策の一つとして、より幅広い年代に雇用を広げることを挙げ、「20世紀は所得の再配分の世紀だったが、21世紀は仕事の再配分の世紀にできる」と提言している。


<番外編 その2>
予防目的では飲まないで WHOがタミフルで新指針
世界保健機関(WHO)は25日、新型インフルエンザの主力治療薬であるタミフルなど抗ウイルス剤の処方について「予防目的での使用はWHOとして推奨しない」とする新たな見解を発表した。
予防的な使用がタミフルなどに対する耐性のあるウイルスを発生させる危険性が高いためと説明している。

新型インフルエンザはワクチン普及が遅れているため、タミフルなどの抗ウイルス剤の早期処方が最も有効とされている。
日本を含む多くの国で予防的に服用している人は多いとみられ、今後、抗ウイルス剤の処方方針について医療現場などに影響もありそうだ。

WHOは「症状が出た後の早期の処方は重症化のリスクを減らす」と指摘。

しかし
(1)免疫力が低下し、タミフルを投与されても体内のウイルス活動が収まらない
(2)他のインフルエンザ患者に接触した後、タミフルを服用しても症状が重くなる
-といった状況の場合、耐性ウイルスが発生している可能性が高いとした。

既にタミフルを予防服用した患者には、別の抗ウイルス剤であるリレンザの服用を推奨している。
共同通信社 2009.9.28

<コメント>これってこのまま鵜呑みにしていいのでしょうか。
一方でタミフル等の電話投与が解禁になっています。
タミフル神話に決別したという意味ではWHOの考え方が正しいような気がします。
私たち医療関係者は誰に従えばいいのでしょうか。
まったくもって迷える子羊状態です。

小児科学会が矢継ぎ早にステートメントを出すのに日本内科学会、内科医会は何やってんだか。


<きょうの一曲>
海を見ていた午後 山本潤子 坂崎幸之助
http://www.youtube.com/watch?v=f0WwIn6CA6c&feature=related

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by wellfrog3 | 2009-10-05 00:18 | その他

輸血後鉄過剰症

輸血後鉄過剰症
http://www.3nai.jp/net/008/index.html

[PDF] 鉄過剰症診療ガイドfinal version0807
http://www.jichi.ac.jp/zoketsushogaihan/tetsufinal.pdf

エクジェイド 日本のガイドライン 医療関係者さま向けページ
http://www.exjade.jp/guideline_ja/index.html

鉄過剰の基礎と臨床
http://exjade.jp/convention/data/DrKogo.pdf

特集・鉄代謝と鉄過剰症
https://www.iyaku-j.com/MDJOURNA/prac/doc/2009-02/017.htm



<自遊時間>
今週発売の週刊文春(10月8日号)の「阿川佐和子のこの人に会いたい」。
ゲストは厚生労働省医系技官、木村盛世氏。
(以下抜粋)
■厚労省の全職員6000人のうち医師免許を持った医系技官は250人いる。
その半分強が霞ヶ関の本省にいる。
■今、本省に残っている人は全部ダメですね。
■医系技官は悪の権化だから省内でも浮いちゃってる。
一番いけないのはその責任者でしょ。
それがとんでもない悪党。
上田博三健康局長(以下呼び捨て)っていうの。
■厚労省の中で一番ランクが高いのが医政局長と健康局長で、何十年も医系技官が引き継いできた聖域ポスト。
この辺の2〜3人の意見で、55兆円の医療費が使える。
今回桝添さんは、医政局長を文系ポストの保険局長に異動させて、一番危険でおいし
いポストから医系技官を追い出したんです。
これはすごいことなんですよ。

以下こんな調子です。
名誉毀損で訴えられても仕方がないような感情的な対談になっています。
この木村盛世氏を私たちはどのように評価すればよいのでしょうか。

彼女が対談でこえだけのことを言っているわけですから少々の印象を語ることは許されることと思います。

厚労省に身を置いていることにはいろいろ理屈を述べておられますが、結局は「同じ穴の狢」ではないでしょうか。
そして上司を呼び捨てにする言動には私はちょっとついていけません。
言っていることは正論のようですが、妙に自分に自信をお持ちの方のようです。
ひょっとして病的な自信かもと思ってしまいます。
 
木村盛世オフィシャルWEBサイト
http://www.kimuramoriyo.com/

上田局長と田代眞人氏 その甘い関係
http://www.kimuramoriyo.com/25-swine_influenza/swine_flu_27.html

木村盛世ブログ
http://ameblo.jp/moriyon/
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by wellfrog3 | 2009-10-03 00:17 | その他

全身性IgG4関連疾患

最近、「IgG4関連疾患」が話題となっています。
炎症性腹部大動脈瘤にも関係するという論文があるというコメントを私の別のブログにいただきました。

炎症性腹部大動脈瘤
http://blog.m3.com/reed/20080204/1


全身性IgG4関連疾患
http://www.mbl.co.jp/diagnostic/print/pdf/IgG4related.pdf


IgG4関連肝胆道疾患とPSCの病理
http://jspk.umin.jp/reg-meetings/2006reg-meet/35th-contents/35th-c.html

IgG4関連疾患
http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/14901/
IgG4関連疾患は21世紀になって提唱された新しい疾患である。組織学的にはIgG4陽性形質細胞やリンパ球浸潤が涙腺, 唾液腺, 後腹膜, 膵臓, 胆管などで起こり, 臨床的にはMikulicz病, 後腹膜線維症, 自己免疫膵炎, 糖尿病, 原発性硬化性胆管炎類似の胆管病変などを呈する全身性疾患であり, ステロイド治療に対する良好な反応性を認める。その診断基準は確立されておらず, われわれは, ①血清IgG4の高値, ②本疾患に特徴的な臓器の障害(唾液腺,涙腺, 膵臓, 後腹膜), ③組織学的にIgG4陽性形質細胞とリンパ球の浸潤の確認, の3項目のうち2項目以上認めれば, IgG4関連疾患とするという診断基準を提言する。

IgG4関連肝胆道疾患とPSCの病理
http://jspk.umin.jp/reg-meetings/2006reg-meet/35th-contents/35th-c.html

IgG4+MOLPS: Mikulicz病 検討会 HP
http://www.kanazawa-med.ac.jp/~hematol/MD.html

わが国における自己免疫性膵炎の実態
http://medical.radionikkei.jp/igakushoten/final/pdf/S160927.pdf

「全身病としてのIgG4関連疾患」講演会メモ
http://blog.goo.ne.jp/blooddoctor/e/a78f80b451b98b8152ff65fb1535417f



<番外編>
死者の3割、細菌にも感染 新型インフルで米CDC
新型インフルエンザで死亡した人の約3割が、肺炎球菌やインフルエンザ菌など肺炎の原因になる細菌に同時感染していたことが29日、米疾病対策センター(CDC)のまとめで分かった。

同センターは5月から8月にかけて、米国内で新型インフルエンザウイルスに感染して死亡した77人から肺の組織などを採取して調査。
この結果、29%にあたる22人が肺炎球菌などの細菌に同時感染していた。発症から死亡するまでの期間は1~25日という。

CDCは、リスクの高い人への肺炎球菌ワクチン接種や、細菌の同時感染を早期に診断することが、死者を減らすために重要だと指摘している。

肺炎球菌は肺炎や中耳炎などの原因となる細菌で、健康な人でも鼻やのどで見つかることがある。加齢や病気で免疫力が衰えると、菌が肺に入り込み発症する危険が高まるため、日本ではワクチンの接種を公費で助成する自治体が増えている。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/30/108423/
共同通信社 2009.9.30



予防目的では飲まないで WHOがタミフルで新指針
世界保健機関(WHO)は25日、新型インフルエンザの主力治療薬であるタミフルなど抗ウイルス剤の処方について「予防目的での使用はWHOとして推奨しない」とする新たな見解を発表した。
予防的な使用がタミフルなどに対する耐性のあるウイルスを発生させる危険性が高いためと説明している。

新型インフルエンザはワクチン普及が遅れているため、タミフルなどの抗ウイルス剤の早期処方が最も有効とされている。
日本を含む多くの国で予防的に服用している人は多いとみられ、今後、抗ウイルス剤の処方方針について医療現場などに影響もありそうだ。

WHOは「症状が出た後の早期の処方は重症化のリスクを減らす」と指摘。

しかし
(1)免疫力が低下し、タミフルを投与されても体内のウイルス活動が収まらない
(2)他のインフルエンザ患者に接触した後、タミフルを服用しても症状が重くなる
-といった状況の場合、耐性ウイルスが発生している可能性が高いとした。

既にタミフルを予防服用した患者には、別の抗ウイルス剤であるリレンザの服用を推奨している。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/09/28/108275/共同通信社  2009.9.28

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by wellfrog3 | 2009-10-01 00:16 | その他

若年者の死因

##全世界の若年者のおもな死因ワースト10が初めて明らかに
世界保健機関(WHO)は,9月11日,全世界の若年者のおもな死因に関する初めての調査結果を報告した(Lancet 2009; 374: 881-892)。
ワースト3は交通事故,自殺,暴行で,呼吸器疾患や感染症などもおもな死因であった。

#結核や下気道感染のほか,男性では白血病,女性では周産期関連死も多い
同調査はオーストラリアRoyal Children's HospitalのGeorge C Patton氏らがWHOの助成を受けて実施したもの。
全世界の10~24歳の若年者の死因に関するデータを2004年のGlobal Burden of Disease Studyならびに2006年のWorld Health Reportから収集した。

2004年の1年間に全世界で260万件の死亡が確認され,その97%にあたる256万件は南アフリカ諸国や中南米などの低~中所得の国で起きていた。
全調査対象における死因ワースト10は表の通りで,下気道感染症や結核,HIV/エイズといった感染症や髄膜炎などの疾患による死亡も多かった。

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男性では白血病が9位に入っていたほか,女性では母体出血,流産など妊娠,出産に関するものがいくつか含まれていた。

現在,これらの年代の若年者は18億人,世界の全人口の30%を占めるという。

今回の調査から,全世界での若者のおもな死因が明らかになったことで,WHOは「これらの死因の多くは予防あるいは治療が可能」としており,死亡率低下に向けた取り組みが必要とコメントしている。

出典 MT pro 2009.9.11
版権 メディカル・トリビューン社


<きょうの一曲>
Katie Melua - I Cried for you
http://www.youtube.com/watch?v=ftZAZWLrWKo&feature=related


他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/
(循環器科関係の専門的な内容)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21? http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科関係の専門的な内容)

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by wellfrog3 | 2009-09-27 00:10 | その他

糖鎖腫瘍マーカー合同会議

独立行政法人産業技術総合研究所糖鎖医工学研究センター連携戦略班班長/主任研究員 新間陽一先生の,伊勢・志摩会議(2009年3月24〜27日)の印象記で勉強しました。


画期的なマーカーの実用化に向けて白熱した討議を展開
〜伊勢・志摩日米糖鎖腫瘍マーカー合同会議に参加して〜

日米"糖鎖"腫瘍マーカー開発競争
今回の合同会議では,日米双方の予算配分機関から,Sudhir Srivastavaおよび古川善規(NEDOバイオテクノロジー・医療技術開発部主査)ら担当官も参加し,冒頭のあいさつでは多額の予算を支出している立場から,実際に利用できる腫瘍マーカーを開発するようにと強い要求を研究者に突き付けていた。
 
NEDOは,1991年から糖鎖研究に予算を付け続けてきた。
その研究成果を見た米国では2000年に米国立化学財団(NSF)が報告書をまとめ,日本の糖鎖研究は進んでおり,米国も糖鎖研究を推進すべきと指摘した。
それを受け,NIHは2001年から5年間で3,400万ドルの予算を付けてConsortium for Functional Glycomics(CFG)を設立して日本を追いかけ始め,順調に成果が上がった。
 
そこで,2006年からは第2期として年間780万ドルの予算を付けて5年間の延長をした。
さらに,診断分野では2007年からNIHの一部門であるNCIに5年間で1,550万ドルの予算を追加して,がんなどの早期診断,治療指針の判定や再発診断を目指すEDRN(Early Detection of Research Network)が組織され,またthe Alliance of Glycobiologists for Detection of Cancer and Cancer Riskもグラントとして設置された。
 
一方,NEDOは2006年から年間11億円の予算で糖鎖機能活用プロジェクトを開始し,順調に研究開発は進展していたが,2009年度予算は9億円になっている。
文部科学省は2002〜08年度の7年間,CREST「糖鎖の生物機能の解明と利用技術」で糖鎖研究を推進してきた。
 
拮抗する研究費を得る両国の糖鎖研究者らは,日米の予算担当官らを交えて,画期的な腫瘍マーカーの発見とその実用化に向けて,アピール,牽制,批判,競争,協力の入り交じった議論が交わされたのが会議の特徴であった。


糖蛋白質が腫瘍マーカーとして有望
会議では,いくつもの腫瘍マーカー候補発見に関する発表があり,従来に比べて精度の高いマーカーの開発を目指して,がん細胞が特異的につくる生体分子をいかに特定するか,そしていかに高感度に血清中に検出するか,日米双方から戦略的な報告がなされた。
 
その有力候補としての糖蛋白質分子が示され,その量的増減だけでなく付加している糖鎖構造の変化を捉えることの重要性が強調された。
さらに,がん化に伴う糖鎖関連遺伝子の発現量の変化,分泌蛋白質の輸送経路の変化など,特徴的な構造の糖蛋白質分子が分泌されるメカニズムについての解析も含まれていた。いくつかの発表を記す。
 
M. Hollingsworth(ネブラスカ大)は,膵がんにおけるムチンおよびそれを検出する自己抗体に注目した。ムチンとは,コア蛋白質に大量のO結合型糖鎖の付加した生体高分子であり,膵がん組織と正常組織を比較したときに,ムチンのコア蛋白質をコードする遺伝子の発現が特徴的に変化していること,およびその分子構造の特徴を報告した。
 
それによると,正常組織ではMUC1,MUC5ac,MUC6が発現しているが,がん細胞ではMUC1,MUC4,MUC5ac,MUC16,MUC17であり,約9割のMUC1にTn(N-アセチルガラクトサミン)あるいはsialyl Tn(シアル酸-N-アセチルガラクトサミン)糖鎖およびCA19-9〔シアル酸-ガラクトース-(フコース)-N-アセチルグルコサミン〕糖鎖が付加していたが,正常組織にはそのような分子はなかったというものであり,自己抗体の検出による高感度な測定法を発表した。
 
三善英知(大阪大学大学院機能診断科学教授)は,ハプトグロブリンという糖蛋白質の特定の位置のN結合型糖鎖の根元に,健常者には付加しないフコースという糖が付加した構造が,膵がん患者の血清中で特異的に増加し,AALレクチン-ELISA法による検出が診断に有望であると報告。
さらに,膵がん患者の肝臓でハプトグロブリンが生産されるメカニズム,本来は胆汁に分泌されるフコースが付加したハプトグロブリンが輸送経路の異常により血液中に分泌されるようになることについても解析結果を示した。
 
また,血清中のN結合型糖鎖の解析から,年齢,性などの違いを含め,個人により大きな相違があることを発表したが,質疑応答では,血清糖蛋白質の糖鎖を蛋白質から切り離してから解析する手法には,疑問が投げかけられた。


糖鎖はDNA,蛋白質に次ぐ第3の生命鎖
糖鎖は,核酸,蛋白質に次ぐ「第3の生命鎖」と言われる。
糖鎖は,分泌蛋白質に結合して血液などの体液中,あるいは膜蛋白質や脂質に結合して細胞表面に多く存在している。
糖鎖構造は,約10種類の単糖が枝分かれもある構造を取るため,構造多様性があり,細胞,組織,生物種により構造は異なる。
 
さらに,細胞の分化の程度や活性化の状態などを鋭敏に反映することから,がん,免疫,感染症,再生医療などにおいて,重要な役割を果たしている。
特に,がん細胞が産生する糖蛋白質の糖鎖構造が大きく変化することがわかっているため,有望な新規腫瘍マーカーになると期待されている。


日米共通の悩みは偽物腫瘍マーカー研究の蔓延
腫瘍マーカーを発見したという報道は十何年も前から数多くあるのに,血液検査で早期がんを発見できる腫瘍マーカーがほとんど実用化されていない。
本当に診断に役立つ腫瘍マーカーの開発は,人々の期待も大きいだけに,小さな発見でも大きく報道されやすいが,実際にはとても簡単にはできないことは,実は専門家でなくても理解できる。
初期のがんはごく小さいので,腫瘍マーカーになる物質もごく微量なはずである。
 
がんが存在することによって,炎症反応などで周辺組織がつくるような物質は大量なので発見されやすいかもしれないが,がん以外の原因でもつくられる可能性が高い。
例えば,直径1cmほどのがんを見つけたいとすると,がん細胞は由来する臓器の1%程度しかないと考えられ,そのがん細胞から血中に分泌される物質の量は臓器全体から分泌される量と比べると1%に満たない。
 
早期がんの発見には,超微量の糖蛋白質分子を区別して検出する必要がある。
逆に言えば,血中の全糖蛋白質の糖鎖の変化を検出しているのは,全身症状あるいは臓器の全体的な変調を見ているにすぎない。
 
医学になじみの薄い研究者が犯している間違いの1つに,患者と健常者の血清を比較して,がん患者を区別できる腫瘍マーカーを発見したといって,大々的にマスコミに発表することである。
素人目にはだまされてしまう。どこが間違っているのかすぐに気が付かない人が,実は研究者のなかにも大勢いる。
 
ここでいう患者とは,既にある疾患と診断されてさまざまな症状が現れている人たち,健常者とは医学生のボランティアなどである。
患者と健常者の違いは,医者でなくても両者を区別できるし,血清中の糖鎖構造に大きな違いがあったとしても不思議ではない。
 
しかし,そのような研究が発表され,マスコミにより報道されているのが現状である。
そのような腫瘍マーカー候補をいくつ発見したところで,決して本物の診断マーカーの開発にはつながらないのである。
 
われわれが期待している診断マーカーとは,健康診断などで一見健常者のように見える人のなかから,疾患の存在を見つけ出すことである。
そのためには,疾患の本体の細胞がつくる特異的な分子を見つけ出し,その超微量の分子を検出可能にする測定感度を達成する必要がある。
 
しかしながら,そういう状況を認識しないで,全身症状を反映しているとしか考えられない血清中の糖蛋白質から切り離した糖鎖を解析するという不適切な方法のまま腫瘍マーカー探索をしている発表が日米ともにいまだにあるのである。
そのような研究者に対して,どうしたらきちんと理解し,科学的な研究をしてもらえるかについて,質疑応答以外でも,会場内のあちこちで議論されていた。


http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view/perpage/1/order/1/page/0/id/M42350451/year/2009
出典 日経メディカル 2009.8.27
版権 日経BP社



<きょうの一曲>
The Beatles - And I Love Her
http://www.youtube.com/watch?v=96YQdiMV-Jc&feature=related



<診察椅子>
最近、40代の男性(?)が来院しました。
主訴は軽度の左下腹部痛と下血です。
彼(?)は性同一性障害(MTF性転換症)という、ある大学病院で発行された診断書を持参して来ました。
その診断書には、「職場では出来るだけ女性として処遇するように」と書かれていました。
新鮮血ということでIBDを疑いましたが、当院では注腸検査は出来るもののCFはやっていません。

早く原因を知りたいということでCFの出来る無床診療所を紹介しました。

翌々日には検査が出来たようで、検査結果が郵送されてきました。
UCかクローンを疑って紹介したのでしたが、返書をみて愕然としました。


診断 アメーバ性大腸炎
生検の結果、上記と診断しました。
追伸 ア○○セ○○○の既往あり。


いい勉強をさせていただきました。
結構きれいな方でした。



他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/
(循環器科関係の専門的な内容)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21? http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科関係の専門的な内容)

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by wellfrog3 | 2009-09-04 00:11 | その他

アスピリンの定期的服用と胃がん

アスピリンとがんリスク低下については時々話題になります。
「大腸がん」については

アスピリンと大腸がんのリスク低下
http://wellfrog.exblog.jp/8208765/

でも勉強しました。

きょうは日本人にまだまだ多い「胃がん」についての論文があったので少し勉強しました。



#アスピリンの定期的服用が胃がんを予防する可能性
アスピリンの定期的服用が胃がんの予防に有効であることを示唆するデータが,米ハワイ大学などのグループによりAmerican Journal of Epidemiology の8月15日号に発表された。
 
多くの疫学研究で非ステロイド抗炎症薬(NSAID)の使用と大腸がんとの負の相関が報告されているが,胃がんとの関係を検討した研究は少ない。
同グループは,1993〜2004年にハワイとロサンゼルス在住の多民族を対象とした調査を行い,アスピリンおよび非アスピリン系NSAIDの使用と胃がんとの関係を検討した。
期間中に確認された胃がん(腺がん)症例は643例であった。
 
解析の結果,アスピリンの定期的服用は胃体部〜幽門部の遠位部胃がんの有意なリスク低下と関係し,定期的に服用していなかった群と比較したHRは0.73であった(P=0.009)。
一方,非アスピリン系NSAIDではそうした関係は見られなかった。
 
アスピリンの定期的服用による胃がんのリスク低下は分化型の遠位部腺がんにのみ認められ(HR 0.66,P=0.01),低分化型の遠位部腺がんではリスク低下は観察されなかった。
Epplein M, et al. Am J Epidemiol 2009; 170: 507-514.

出典 2009.8.20
版権 メディカル・トリビューン社


<コメント>
アスピリンのがん予防効果の研究は、「大腸がん」が一番進んでいるようです。
「肺がん」についても、ちょっと古いのですが2002年に以下の報告があります。
いずれも疫学的研究で理論的根拠がはっきりしないのが弱いところです。

#アスピリンにがん予防効果
http://www.47news.jp/feature/medical/news/611asupi.html
■鎮痛剤アスピリンの服用が肺がん発症のリスクを減らすとの研究結果を米マサチューセッツ大のグループがまとめ、このほど米国のがん予防学会で発表した。  
研究では肺がん患者868人と肺がんと診断されなかった患者935人について、過去の生活習慣などを調査。
1年以上にわたり、週に1回以上アスピリンを服用した人は、そうでない人に比べ肺がんの危険が4 3%減少した。
服用頻度が多く、服用期間が長いほどリスクは低かったという。


<きょうの一曲>
Ravel - Bolero - Daniel Barenboim - Berliner Phil. Pt. 1
http://www.youtube.com/watch?v=S2q-gWMAGjw&hl=ja

Ravel - Bolero - Daniel Barenboim - Berliner Phil. Pt. 2
http://www.youtube.com/watch?v=MP3qwZxm7p4&hl=ja


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http://www.47news.jp/feature/medical/news/611asupi.html



他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/
(循環器科関係の専門的な内容)
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by wellfrog3 | 2009-08-31 00:38 | その他

検診の効果

ヨーロッパ9カ国の住民、大半が検診の効果を過大評価

EU8カ国とロシアの人口を代表する10,228人に調査を行ったところ、女性の92%がマンモグラフィー検診による乳がん死亡率の低下を一桁以上過大に回答するか「分からない」と回答し、男性の89%がPSA検診による前立腺がん死亡率の低下について同様の回答をした。論文はJournal of the National Cancer Instituteのサイトに2009年8月11日掲載された。

調査は2006年、独、仏、英、オーストリア、オランダ、イタリア、スペイン、ポーランド、ロシアで行われた。EU諸国には、政府によるマンモグラフィー検診プログラムがある。PSAは、政府による検診プログラムはない。

マンモグラフィーの効果については、女性に次のように質問した。「40歳以上の一般住民の女性1,000人が2年に1回マンモグラフィーによる乳がん検診に参加しました。10年後に効果を測定しました。検診に参加したグループでは、参加しなかったグループと比べて、乳がん死亡がどれだけ少なくなるかを見積もって下さい。」

回答の選択肢は、1,000人中0人、1人、10人、50人、100人、200人、「分からない」とした。その結果、正しい回答(1,000人中1人)を選んだのは対象者の1.5%に過ぎず、92.1%が「10人」以上という過大評価か「分からない」を選んだ。6.4%が「0人」と回答した。過大評価の回答の割合は、検診受診率の高いフランス(受診率78%)、オランダ(85%)、英国(75%)で高かった。

男性のPSA検診の効果についても、50歳以上の1,000人が2年に1回参加するという設定で、女性のマンモグラフィー検診と同様の質問をし、同じ選択肢から選んでもらった。その結果、正しい回答(1,000人中0人または1人)を選んだのは10.7%で、89.3%が「10人」以上という過大評価か「分からない」を選んだ。過大評価の回答の割合は、フランス、オーストリア、オランダ、スペイン、英国で高かった。

調査の対象者には、検診の対象にならない若年層も含まれていた。しかし、検診のターゲットになる50−69歳のグループで、過大評価の割合が低くなるということはなかった。また、医師への相談回数やパンフレットの利用機会が増えると、かえって過大評価の割合が高まる傾向が見られた。

こうした結果から著者らは、「検診への参加について、正確な情報を知らされた上で決定を下す(informed decisions)ための前提は、ヨーロッパにはほとんど存在しない」と結論している。

⇒検診の効用を過度に強調するこれまでの広報のあり方を考えれば、これは意外なデータとは言えないが、それにしても数値で示されると驚きを新たにする。仮に日本で同じ調査を行ったとして、質的な結果は今回とほぼ同様になると容易に予想がつくが、量的な数値としてどんな結果になるか、懸念されるところだ。

http://blog.livedoor.jp/ytsubono/archives/51682813.html


Public Knowledge of Benefits of Breast and Prostate Cancer Screening in Europe
http://jnci.oxfordjournals.org/cgi/content/full/djp237v1


<番外編>
日病協代表者会議 新型インフル対策への要望書を提出へ 日医常任理事の勤務医発言は「問題発言」
Japan Medicine(じほう)2009.8.19
■日本病院団体協議会の代表者会議が12日開かれ、会議後の記者会見で小山信彌議長(日本私立医科大学協会病院部会担当理事、東邦大医学部教授)、邉見公雄副議長(全自病会長)は、新型インフルエンザ対策に関する要望書を今月中にも提出する方針とした。
■さらに、日病協では、中医協で日本医師会の藤原淳常任理事が「本当に勤務医は逃げ出すほど忙しいのか疑問を感じている」と発言したことに対して、勤務医の業務環境に対する理解が足りない問題発言であるとの認識で一致した。

 
■新型インフルエンザの新たな運用指針で厚生労働省は、院内感染対策の徹底をはじめ、原則としてすべての一般医療機関で外来診療を行うことや入院措置は実施せず自宅療養とするが、感染症指定医療機関以外においても重症患者の入院受け入れを行うことなどを発表した。
重症患者のための病床は、都道府県等が確保することとしている。

感染者用の空床補償などを要望
これを受け日病協に属する医療機関は、引き続き新型インフルエンザに対して積極的に対応していくが、施設整備や財政支援が不可欠としている。
そのため、
<1>感染者用入院病床確保のための空床補償
<2>感染防御装備、簡易検査キット、テントなどの資器材の整備、タミフルなどの十分な配布と、そのための費用の補填
<3>感染者と非感染者を分離する施設改修費の補填
-などを要望していく予定だ。

新型インフルエンザ対策について病院関連団体では、全国自治体病院協議会が6月に要望書を提出している。
その際には、新型インフルエンザ対策に掛かる施設整備費や診療を行う医療従事者に対する補償制度、医療物資の供給確保などを要望していた。

一方、日医の藤原常任理事(中医協委員)は、5日の中医協でさらに「本当に勤務医は逃げ出すほど忙しいのか疑問を感じている。何を重点的に考えるのか、診療報酬だけでなく総合的に考えてほしい」と強調した。

これに対して西澤寛俊委員(全日本病院協会長)が、「勤務医が果たして大変なのかという発言があったが、この認識は改めてほしい。病院を紹介しますから、現場を見てから発言してほしい」と反論。この経緯が代表者会議に報告され、各団体の代表者から勤務医への現状認識が乏しく、遺憾とする認識で一致したものだ。
今後の対応について、邉見副議長は、議長一任と答えた。
http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=105979&categoryId=&sourceType=GENERAL&


<コメント>
日医常任理事の不用意な発言が開業医と勤務医を含めた病院との溝を深めています。
現在の日医もどっかの政党のようにそろそろ「終わっている」のではないでしょうか。


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by wellfrog3 | 2009-08-24 00:34 | その他

温存乳房内再発

第17回日本乳癌学会学術総会(2009.7.3~4 ,東京)の記事で勉強しました。

#温存乳房内再発でも8割以上に再切除が可能
温存乳房内再発に対しては再切除を含めた集学的治療が有用で、症例を選択することで再温存手術も充分に可能と考えられる。
7月3日から4日に東京で開催された第17回日本乳癌学会学術集会で、慶應義塾大学の神野浩光氏が報告した。

乳房温存手術は早期乳癌の標準治療として定着しているが、特徴的な再発形式として温存乳房内再発があり、予後不良因子となる可能性もある。
しかし、治療法としてまだ定まったものはない。
そこで神野氏らは、温存乳房内再発に対する治療法とその予後を明らかにすることを目的として検討を行った。

対象は、1988年から2005年に慶應義塾大学病院で乳房温存手術が施行された原発性乳癌1372人のうち、平均観察期間73カ月の時点で温存乳房内に局所再発を認めた56人(4.1%)。

対象の再発時の年齢中央値は52歳(28〜76歳)。
温存乳房内再発の位置では初発腫瘍と同領域の四分円が73.2%を占めた。対象全体の無再発期間(DFI)の中央値は40.1カ月。温存乳房内再発の部位によるDFIの違いをみると、初発腫瘍とは異なる四分円に再発した場合に比べ、初発腫瘍と同領域の四分円に再発した場合は有意に予後不良であった。

温存乳房内再発に対する治療としては、85.6%で再切除が可能だった。
内訳としては全体の55.3%が乳房切除術、30.3%が再温存手術。炎症性再発など、手術適応とならない患者には化学療法が施行された。

再切除後の補助療法として、内分泌療法は39.6%、化学療法は22.9%、内分泌化学療法は8.3%に施行された。
つまり約7割の患者に再切除後の薬物療法が行われたことになる。その他の患者は手術のみだった。

予後については、温存乳房内再発に対し乳房切除と再温存を行った場合で比較すると、無病生存期間(DFS)、全生存期間(OS)ともに有意差はみられなかった。

一般的にDFIが短いと予後不良といわれる点については、DFIを2年以内と2年以降に分けた比較を行ったところ、温存乳房内再発後のDFSはDFIが長い方が良い傾向がみられたものの、2群間で有意差はみられなかった。

さらに、初発腫瘍ならびに再発腫瘍の脈管侵襲の有無による再発後の生存の比較では、陽性の場合にいずれの腫瘍でもDFSは有意に不良だった。
また、最初の手術時のリンパ節転移の有無で再発後の生存を比較すると、陽性の場合にDFS、OSともに不良となる傾向がみられた。
これらの点から、初発腫瘍および再発腫瘍の脈管侵襲は再発後の有意な予後因子とみられた。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/jbcs2009/200907/511472.html

NM online 2009.7.9


同じ学会での記事です。
#センチネルリンパ節生検を始める前に知っておいてほしいポイントは
来年保険収載が見込まれるセンチネルリンパ節生検。実施に際し、センチネルリンパ節の同定には色素法とラジオアイソトープ法の併用を原則とし、色素法単独の場合は習熟が必要である——。
国立がんセンター中央病院乳腺外科の木下貴之氏が、7月3日から4日に東京で開催された第17回日本乳癌学会学術総会の特別企画「センチネルリンパ節生検をはじめるにあたって」で話した。
また病理医の立場から埼玉県立がんセンター病理診断科の黒住昌史氏が転移診断法についてアドバイスした。

センチネルリンパ節生検は、腋窩のリンパ節を切除するリンパ節郭清のかわりに、転移の可能性が高いセンチネルリンパ節だけを切除して、転移の有無を判断する生検。転移がないと判断された場合はリンパ節郭清が省略できる。

腋窩リンパ節転移の有無は腫瘍径と関連しており、腫瘍径2cm以下では腋窩リンパ節転移の陰性率は約73%、3cm以下では約70%といわれている。
そこで木下氏はセンチネルリンパ節生検を医師が始めるにあたって、「まずはリンパ節転移がないと考えられる患者で行い、経験を積んでから、リンパ節転移があるかもしれない患者に移行するほうが安全であろう」とアドバイスした。

同定法には色素法とラジオアイソトープ法(RI法)があるが、それらを単独で行うよりも併用したほうが同定率は高く、木下氏は「併用法が理想」と勧めている。
またトレーサーの注入部位は「色素は乳輪下に、RIは腫瘍直上の皮内と乳輪下」がよいという。

ただし施設によっては色素法のみで行う場合もある。
色素法は取り扱いが簡単で安価という利点があるが、「色素のインジゴカルミンでリンパ節は染まるが、リンパ管の染まりはわかりづらく、ICG(インドシアニングリーン)はさらに肉眼では同定が困難」という欠点もある。
「安全に実施するには習熟が必要」と木下氏。また国立がんセンター中央病院では近赤外像観察カメラシステム(PDE)を導入しており、色素法単独の場合はこういった“工夫”も必要であるという。

転移診断については、従来からの凍結標本などを用いた組織学的診断法に加え、最近はOSNA法やRT-PCR法といった分子生物学的な診断法も可能になってきた。
黒住氏は「それぞれの転移診断法には利点と欠点があり、偽陰性が必ず生じることを前提に行うとともに、偽陰性をできるだけ拾い上げる方法を採用してほしい」と話した。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/jbcs2009/200907/511461.html
NM online 2009.7.8



#症状がない時期の乳癌骨転移の骨サーベイは有用か?
乳癌の骨転移を痛みなどの症状がまだない時期に診断できれば、骨関連事象を指標としたQOLの向上と死因別死亡を指標とした予後に寄与できる可能性がある。
7月3日から4日に東京で開催された第17回日本乳癌学会学術総会で、放射線医学総合研究所分子イメージング研究センターの小泉満氏が発表した。

さまざまな乳癌診療ガイドラインでは「手術後に症状がない場合、転移の有無を見るための骨サーベイは推奨されない」として、現時点では腫瘍マーカー、骨シンチグラフィ(以下、骨シンチ)、MRI、PET、超音波などの検査を無症状の患者に行うことは、役に立たないとされている。
とはいうものの、骨転移は術後に毎年数%ずつ、術後15年以上経過しても発生しているのが現状だ。

それでは、乳癌の骨転移検出の目的で過去に行われていた骨シンチは役に立たなかったのだろうか? 
小泉氏は将来に向けて何らかのメッセージが得られないかと考え、骨サーベイをルーチン検査として行っていた時期における、骨転移発見時の痛みの有無が、骨関連事象(skeletal-related event:SRE)を指標とするQOLと死因別死亡(cause specific death:CSD)を指標とする予後に関連していたか否かを検討した。

対象は、小泉氏が以前に勤務していた癌専門病院で1988〜1998年に手術を受けた乳癌患者5423人を2006年末まで追跡調査し、この間に骨転移が確認された668人。

骨関連事象は、放射線治療、病的骨折、脊髄麻痺、整形外科的手術、高カルシウム血症、麻薬の使用とした。分析に用いた説明因子は、「痛み」「腫瘍マーカーのCEAとCA15-3」など。エンドポイントは、SREとCSD。

痛みの有無が不明な2人を除いた666人中、骨シンチが行われた理由で最も多かったのはスクリーニング396人(59.5%)で、このうち全く症状がなく定期検診だった患者は201人(30.2%)、「CEA やCA-15が上昇していたため」が195人(29.3%)で、「痛みのため」が270人(40.5%)だった。
「(腫瘍マーカーの上昇は)痛みと同程度にも満たない精度でしか骨転移が検出できていないのではないか」と小泉氏は指摘した。

痛みのあった患者となかった患者に分けてSREの各事象をCox比例ハザードモデルを用いた多変量解析でみると、ハザード比は2.267(95%信頼区間:1.877〜2.737)に上昇することが示された。CSDについてもハザード比は1.44(95%信頼区間:1.21〜1.72)に上昇した。
これらの解析から、「骨転移診断時に痛みがあることは、SREを指標としたQOLおよびCSDを指標とした生存の双方において、独立した危険因子」と小泉氏は説明した。

Kaplan-Meier解析でもSREおよびCSDは痛みのなかった患者に少なかった。
また、早期に診断されることによる見かけ上の事象までの期間が長くなるというバイアスを除外するため、解析起点を最初の手術日として再度Kaplan-Meier解析を行っても、SREの発生は痛みのなかった患者で有意に少なかった。
CSDも痛みのない時期に診断できた患者で少なかった。

今回の解析結果は乳癌手術後の従来の骨サーベイが推奨できることを直ちに示すものではないが、ある程度の臨床的意義はあったと考えられる。
現時点ではスクリーニングが正当化される明らかな証拠はないが、小泉氏は、骨転移の検出技術の進歩や骨転移治療の進歩などにより、将来ガイドラインが変わる可能性もあると示唆した。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/jbcs2009/200907/511460.html
NM online 2009.7.8


<番外編>
FMD測定「血管内皮機能測定 サポートシステム」発売
~より簡便に、より身近に~
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http://www.saraya.com/news/2009/0805.html?utm_source=saraya&utm_medium=topics

http://www.saraya-fmd.com/

日経新聞・朝刊 2009.8.5
■競合他社の製品に比べ装置の機能を絞り込み、価格を下げた。
■血管の広がり具合は超音波を当て画像などで判定するが、導入先の病院の既存設備が使えるため製品から省いた。
■締め付ける装置の価格は約180万円前後の見通しで、超音波機能を備えた他社に比べると導入費は5分の1で済むという。
<コメント>
それでも結構な価格。
それよりまず保険が適用されていないのでは?


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ラウル・デュフィ「モーツァルトに捧ぐ」
copyright© Kamakura Otani Memorial Art Museum
www.komam.co.jp/ 2007/2007summer.html


<きょうの一曲>
Last Tango In Paris - European Jazz Trio
http://www.youtube.com/watch?v=g6Qe7eMe9cE&feature=related


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by wellfrog3 | 2009-08-08 00:01 | その他

変わる医学雑誌

日経メディカル NM online の北澤 京子氏が書かれた「特集 変わる医学雑誌記事」で勉強しました。

教授選を左右?インパクトファクターの功罪
■日本のある医学部で、教授選に立候補する際、インパクトファクターの“持ち点”が40点以上なければならないという暗黙の了解があるといううわさを聞いた。

■インパクトファクターとは、特許や学術に関する情報サービス会社であるトムソン・ロイター社の学術文献情報データベース「Web of Science(WoS)」に収録されている学術誌を対象に算出され、同社の学術誌評価ツール「Journal Citation Reports」に収録されている指標のこと。一般に、数値が大きいほど評価が高いことを意味する。

■当の医学部では、自分が発表した論文の掲載誌のインパクトファクターを順に足した合計が40点に達しなければ、その研究者は教授に値しないとみなされるらしい。
そこまでいかなくても、これまでの業績を示す論文リストに、掲載された雑誌のインパクトファクターを書いておくことが珍しくなくなっている。インパクトファクターが、研究者のキャリアに大きな影響を及ぼしていることがうかがわれる話だ。

■ところが、雑誌のインパクトファクターの値は知っていても、それが何を意味するのかは意外に知られていない。
医学部・歯学部系の研究者を対象に2005年に実施されたアンケート調査によれば、回答者の約半数(49%)が、インパクトファクターの計算方法を知らなかった(棚橋佳子.薬学図書館2005;50:230-4.)。

■具体的に説明すると、ある雑誌のX年のインパクトファクターは、その雑誌に(X-1)年と(X-2)年に掲載された論文数をa、それらの論文がX年に引用された回数をbとしたときに、b÷aで求められる。
つまり、引用される回数が多いほど、インパクトファクターは高くなる。
ちなみに臨床医学領域でインパクトファクターが最も高い雑誌はNew England Journal of Medicineで、50を超えている。

■しかし、その定義から明らかなように、インパクトファクターは、その雑誌に過去2年間に掲載された論文の平均的な被引用回数を示しているに過ぎない。
一般に、引用される論文は掲載されるうちのごく一部に偏っており、極端に被引用回数の多い論文が1本でもあれば、その雑誌のインパクトファクターは高くなる。
逆に言えば、ある論文がインパクトファクターの高い雑誌に発表されたとしても、その論文の被引用回数が多い保証はない。

■インパクトファクターは、その雑誌が扱う分野の研究者の層の厚さや、引用する文献の数によっても異なる。
筑波大名誉教授(図書館情報学)の小野寺夏生氏は「研究者の評価に、雑誌のインパクトファクターをそのまま使うのは不適切」と指摘している。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t047/200906/511109.html
NM online 2009. 6. 10




個人の論文業績を評価する新指標が登場(2009.6.15補足)
■インパクトファクター以外にも、学術研究を評価するための指標の開発が相次いでいる。
背景には1990年代以降、研究者や研究機関を評価し、その結果を処遇や研究費の配分などに用いる傾向が強まっていることがある。

■トムソン・ロイター社の「Journal Citation Reports」は2009年から、米国ワシントン大学生物学部門のカール・T・ベルグストローム氏らによって開発されたアイゲンファクター(Eigenfactor)という新しい指標を採用した。
インパクトファクターと異なるのは、インパクトファクターでは数値を算出する上でどの雑誌も同等に扱うのに対し、アイゲンファクターはそうでない点だ。

■「重要な学術雑誌から頻繁に引用されている学術雑誌は重要である」との考えに基づき、独自のアルゴリズムで雑誌に重み付けをして、雑誌の影響力を数値化する(Bergstrom C. C&RL News2007;68(5).)。
この方法をウェブサイトのランク付けに応用したのがグーグルだ。

■アイゲンファクターのウェブサイトには、それぞれの雑誌のアイゲンファクターの値が公開されている。試しに「MEDICINE」の「2006年」で検索すると935誌あり、09年5月29日現在でアイゲンファクター値が最も高かったのはNew England Journal of Medicineで0.7183、次いでCirculation(0.54769)、Lancet(0.5002)、JAMA(0.45493)、Journal of Clinical Oncology(0.28292)と続いていた。

■一方、世界有数の学術出版社であるエルゼビア社の学術文献情報データベースである「Scopus」が採用したのはh指数(h-index)。
これは、トムソン・ロイター社の「Web of Science」でも採用している。
h指数は米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校物理学部門のジョージ・E・ハーシュ氏が提唱した指標で、ある研究者が発表した論文のうち、「h回以上引用された論文がh本以上ある」ことを意味する(Hirsch JE. Proc Natl Acad Sci USA 2005;102:16569-72.)。

■h指数の求め方は比較的単純だ。ある研究者の発表した論文の数を横軸にして、被引用回数の多い順に左から右に並べた上で、縦軸をそれぞれの論文の被引用回数としてグラフを描く。そこに、原点を通る右45度の直線を引くと、グラフとの交点がhとなる()。

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図 h指数の求め方 
出典:Hirsch JE. Proc Natl Acad Sci USA 2005;102:16569-72.

■インパクトファクターやアイゲンファクターが雑誌の指標であるのに対し、h指数は基本的に、研究者一人ひとりの学術的貢献度を示す指標だ。
ハーシュ自身は、発表した論文の総数や総被引用回数が同じで、h指数が異なる2人の研究者がいる場合、h指数の高い方が、研究者としてより“完成されている(accomplished)”可能性が高いと主張する。

■実際、東京女子医大心臓血管外科の冨澤康子氏によると、同大学の女性研究者のうち、研究課題が文部科学省科学研究費補助金に5年連続で採択された人(5人)と、5年間のうち4年採択された人(5人)でh指数を比較したところ、5年連続で採択された人の方が高い傾向(p=0.074)にあったという(冨澤康子.東女医大誌2008;78:443-7.)。

■補足 2009年6月15日に以下の点を補足しました。
・h指数(h-index)については、エルゼビア社の学術文献情報データベースである「Scopus」だけでなく、トムソン・ロイター社の学術文献情報データベース「Web of Science(WoS)」でも採用されています。その旨を、1ページ目の第5段落に追加いたしました。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t047/200906/511116.html

NM online 2009. 6. 11


世界に取り残される?日本の医学雑誌の“逆襲”
■学術誌の質の向上は、編集者の果たす役割によって大きく左右される。
臨床医学領域では、New England Journal of Medicine、Lancet、JAMA、BMJ、Annals of Internal Medicineのいわゆる“ビッグ5”を中心とする有力誌の編集者で構成される医学雑誌編集者国際委員会(International Committee of Medical Journal Editors:ICMJE)が、大きな役割を果たしてきた(日経メディカル2001年11月号および05年11月号に関連記事)。

■ICMJEの功績の一つは、「生物医学雑誌への統一投稿規程:生物医学研究論文の執筆と編集」をまとめ、その普及を図っている点だろう。
統一投稿規程は、医歯薬出版のウェブサイトから、日本語訳(2003年11月改訂版)をダウンロードできる。
だが、日本の雑誌の中には、この統一投稿規程に準拠していないものもある。
このままでは、日本の雑誌が世界標準から取り残されることになりかねない。

■そのような状況を改善するため、2008年に日本医学会の中に日本医学雑誌編集者会議(Japanese Association of Medical Journal Editors:JAMJE)が発足し、初のシンポジウムが開かれた。
現段階では、日本医学会分科会が発行する雑誌(和文誌と英文誌の両方を含む)の編集長が参加している。

■JAMJEの発足には、海外の動きも関係している。
WHO(世界保健機関)の委員会で、医学雑誌の質を高めるために編集者の意見交換の場を設けることが提起されたのを受けて、08年にアジア太平洋医学雑誌編集者会議(APAME)が設立された。
隣の韓国では既に、韓国医学雑誌編集者会議(KAMJE)ができており、雑誌の質を自己点検するためのチェックリストが作成されている。
JAMJE組織委員会の委員長で、東大医学教育国際協力研究センター教授の北村聖氏は、「JAMJEの活動を通じて、わが国の医学雑誌のレベルアップにつなげていきたい」と話す。

■JAMJEは09年に、日本医学会分科会(107学会)が発行する雑誌(和文誌と英文誌の両方)を対象に、編集方針、査読システム、投稿規程、インパクトファクターなどについてアンケート調査を実施した。
学会誌を横断的、かつ詳細に調査したのは初めてのことだ。

■その結果、臨床試験の登録や、ランダム化比較試験の結果を発表する際の国際的な約束事であるCONSORT(コンソート)声明への対応がまだまだ遅れていることが分かった。
特に臨床試験の登録に関しては、09年4月に施行された国の「臨床研究に関する倫理指針」でも、(薬剤などを用いた)介入研究で侵襲を伴う場合は、あらかじめ臨床研究計画を登録することが義務付けられている。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t047/200906/511183.html
 
NM online 2009. 6. 16


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デユフィ 『赤いヴァイオリン』 1946
copyright© Kamakura Otani Memorial Art Museum
www.komam.co.jp/ 1999/april.html

<自遊時間>
昨日の診察終了間際に発熱したという女子高校生が飛び込んできました。
本人の話では夏休みの合宿で発熱しと子は二人いて一人は簡易試験でインフルエンザA型陽性だったとのこと。
調べてみるとまさしく陽性。
本人には新型インフルエンザの可能性が非常に高いと話してリレンザを吸入するように指示して帰っていただきました。
今朝、保健所に電話したら「PCR法の検査の要否は本庁に問い合わせる」という返事でした。
その後、電話があり「本庁に問い合わせたところ、今回は検査せずに(その高校で)4例目が発生したらPCR法で調べるという指示があった」ということでした。


「もし4例目が発生しなければ、この3例は新型インフルエンザとして集計されないのですか?」
保健所予防課
「そういうことです」



<きょうの一曲> Bach - Italian concerto
http://www.youtube.com/watch?v=Lb4A5D6u_KY&feature=related



他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/
(循環器科関係の専門的な内容)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21? http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科関係の専門的な内容)

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by wellfrog3 | 2009-08-07 00:41 | その他