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新型インフルエンザ・重症化のサイン 

#重症化のサインを見極めるポイントは
「季節性インフルエンザとは違う」。新型インフルエンザの重症例を診た医師は口を合わせる。
国内では、小児を中心に発症早期から呼吸不全を呈する重症例が多いことが分かってきた。
これまでの知見から、重症化のサインを見極めるポイントをまとめた。

大部分の患者が軽症で回復する新型インフルエンザ。
ただし、感染拡大とともに、国内でも重症例が増えている。9月22日までに新型インフルエンザに感染し、入院した患者は1107例。若年者を中心に感染が広がり、入院例の約70%を14歳以下の小児が占めている。これらの重症例のうち、小児を中心に確認されているのが呼吸不全だ。
中には、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の症例も報告されている。

#発熱早期の呼吸不全が多発
通常、季節性インフルエンザに伴う呼吸不全は、高齢者や基礎疾患を持つ患者が発症する2次性の細菌性肺炎か、細菌性肺炎とウイルス性肺炎の混合性の肺炎が多い。
特に細菌性肺炎は、発熱後、数日たってから発症する。

一方、国内での新型インフルエンザによる呼吸不全の症例は、早期に発症したという報告が多い(次ページ症例参照)。小児を中心に20症例以上が入院した国立国際医療センター(東京都新宿区)特別疾病征圧班医長の泉信有氏は、「発熱翌日に急変するなど、進行が早い」と呼吸不全の特徴を分析する。

呼吸不全で患児1例に人工呼吸器を装着した中頭病院(沖縄県沖縄市)院長の宮里善次氏は、「人工呼吸器装着には至らなかった例でも、早い場合は1日目に肺炎の症状が出現し、さらに2〜3日目に前触れなく速いスピードで重症化した。季節性インフルエンザでは見られないパターンだ」と話す。

これまでのところ、こういった呼吸不全の多くはウイルス性肺炎によるものとみられている。
東大医科研ウイルス感染分野教授の河岡義裕氏は季節性と新型のウイルスをサルの鼻や気管内に感染させて比較。
季節性インフルエンザウイルスに比べて新型インフルエンザウイルスの方が、肺全体で高度に増殖していた。

「ウイルス性肺炎の特徴として、痰が出ない、胸部X線写真では肺野全体に広がるすりガラス状や網状の陰影、気管支に沿った陰影などが挙げられる」と獨協医大呼吸器・アレルギー内科教授の石井芳樹氏は話す。
白血球数が下がるのもウイルス性肺炎の特徴だが、「細菌性肺炎でも重症化すると白血球数が下がることがあるため、白血球数はあくまで1つの目安にすぎない」(石井氏)。

#酸素飽和度の測定が不可欠
また中矢代氏は、「酸素吸入をしてもなかなかチアノーゼが改善しない重度の低酸素血症の小児が多い」と指摘する。
呼吸不全や低酸素血症は、喘息の既往がある小児だけでなく、健常小児にも認められている。
重症例の治療に当たった医師は「すべての患者で酸素飽和度を測定することが不可欠だ」と口をそろえる。
呼吸不全や低酸素血症がみられる患者は、人工呼吸管理や酸素吸入が可能な病院への搬送が必要だ。

もちろん感染が拡大すれば、状況が変わることも考えられる。
菅谷氏は「米国などではウイルス性肺炎と2次性の細菌性肺炎を合併した症例が増えており、注意が必要だ」と話しており、臨床現場では、ウイルス性肺炎ばかりでなく細菌性肺炎も念頭においた診療が求められる。

#脳症や心筋炎にも注意が必要
脳症や心筋炎にも注意が必要だ。
一般的に脳症はインフルエンザに初めて感染する1〜3歳の低年齢層で多く見られる。
ただし、新型インフルエンザに対してはほとんどの人が免疫を持っていないため、脳症の発症頻度が高まったり、小学生や成人でも脳症が起き、発症の平均年齢が上がるのではないかとの指摘もある。
9月22日までに国内では、26例の脳症が報告され、9月22日に脳症による初の死亡例が確認された。

岡山大大学院小児医科学教授の森島恒雄氏は脳症の発症者数について、「定点当たりの患者数が3〜4の時点にしては多いと思う」と述べた上で、「意識レベルの低下や痙攣重積、意味不明な言動、目線が合わないなど、いつもと違う症状が見られたら注意が必要だ」と話す。

「ごく稀ではあるが、インフルエンザの合併症である心筋炎にも注意が必要だ」とするのは、中矢代氏だ。これまでに国内では南部医療センターを含め、少なくとも2例の小児が新型インフルエンザに伴う心筋炎を発症した。新型インフルエンザによる心筋炎の発症頻度は高くないものの、「呼吸が苦しい、低体温、脱力など様子がおかしい、手足が冷たいなどの症状が出たら、心筋炎を疑うべき」と中矢代氏。

 秋以降の本格流行期、重症例が増えるのは間違いない。
しかし、今のところハイリスク群以外でどのような患者が重症化しやすいか特定することは不可能だ。
そのため中矢代氏は、「軽症の患者でも『大丈夫です』と帰すのではなく、重症化する可能性を踏まえ『いつもと違う症状が見られたらすぐに受診してください』と伝えるべきだ」と注意を促す。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t061/200910/512639.html
出典 日経メディカル 2009. 10. 12
版権 日経BP社

<番外編>
#新型インフルエンザA/H1N1
健常者へのタミフル予防内服で有害事象も
疲労のほか、下痢、傾眠、腹痛、嘔気などを訴え

オセルタミビル(製品名タミフル)を予防内服した健常者には、疲労や下痢、嘔気などの有害事象を訴える人が多い——。
10月11日、日本予防医学リスクマネージメント学会が開催したシンポジウム「医療機関のための新型インフルエンザ対策」で神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科・感染症科医長の林三千雄氏が、同病院で行われた調査の結果を明らかにした。

1日も内服しなかった28人を除く215人のうち、何らかの有害事象があったと回答した人は82人いた。
最も多かったのは30人近くが訴えた疲労で、そのほか、下痢、嘔気、傾眠、腹痛、食欲不振、嗜眠、頭痛、不眠症、発熱などが見られた。
中には、内服中止後、比較的早期に症状が消失した人もいたが、内服を継続して症状が消失したという人もいたため、これらの症状がオセルタミビルの内服によるものかどうかははっきりしていない。
ただし、オセルタミビルを予防内服した際の有害事象について、これだけの規模で行われた調査はこれまでほとんどないため、今後の参考になりそうだ。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200910/512676.html
出典 日経メディカル2009. 10. 13
版権 日経BP社




明日より

井蛙内科開業医/診療録(4)
http://wellfrog4.exblog.jp/

へ引っ越しします。
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by wellfrog3 | 2009-10-15 00:32 | 感染症

ワクチンと新型インフルエンザ罹患

#「ワクチンを打てば新型インフルエンザにかからない」は誤解
東京都が先月実施したアンケート調査によると、ワクチンに関する気がかりな点として、42%もの人が「ワクチンを接種しても新型インフルエンザにかかるのではないか」を挙げていた。
厚生労働省をはじめ専門家らは繰り返し、ワクチンの効果は100%ではないことも説明してきた。が、まだ不十分なようだ。

ワクチンの効果については、季節性インフルエンザの場合について、以下のような効果が示されている。

まず、健常者のインフルエンザの発病割合を70〜90%減少させる効果がある。
たとえば、ワクチン接種者100人とワクチン非接種者100人を比べたとき、ワクチン非接種者100人のうち5人が発病したとすると、ワクチンを打った100人では0.5人から1.5人に発病者を抑えることが期待できるわけだ。
ただし、「100%減少させるわけではない」ことには留意すべきだ。「ワクチンを打ちさえすれば良い」というのではなく、様々な対策の一環としてワクチン接種があることを忘れてはならない。

ではなぜワクチン接種なのか。
その主目的は、重症例や死亡例の発生を限りなく抑えることにある。

季節性インフルエンザワクチンの場合だが、高齢者では、ワクチン接種により一般高齢者の肺炎あるいはインフルエンザによる入院を30〜70%減少させる。
老人施設の入所者のインフルエンザによる死亡を80%減少させるというデータもある。
小児では、1〜6歳の場合で、発熱が20〜30%減少するという効果が確認されている。

これらの出典は、Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)2007 vol 56,CDC。
小児については、日本小児科学会の「乳幼児(6歳未満)に対するインフルエンザワクチン接種について‐日本小児科学会見解‐」(2004年10月31日)が根拠となっている。

インフルエンザワクチンの目的は、感染防止あるいは流行阻止ではない。
あくまでも重症化あるいは死亡の防止なのである。
同時に、死亡者や重症者の発生をできる限り減らすために、必要な医療を確保することもワクチン接種の目的になっている。
医療従事者らが優先接種で上位となっているのは、このためである。

出典 日経メディカル別冊 2009. 10. 13
版権 日経BP社
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by wellfrog3 | 2009-10-14 00:26 | 感染症

抗ウイルス薬の積極投与

##広がる抗ウイルス薬の積極投与
感染力や臨床症状は季節性インフルエンザとほぼ同じ。
重症度は高病原性鳥インフルエンザほどではないものの、季節性インフルエンザより高い可能性が示唆されている。
重症化率や致死率ははっきりしていないが、感染してもほとんどが軽症のまま回復する。
アマンタジン(商品名:シンメトレルなど)には耐性だが、オセルタミビル(タミフル)やザナミビル(リレンザ)といったノイラミニダーゼ阻害薬には感受性を持つ─。

これが、今明らかになっている新型インフルエンザの実像だ。
ただし、新型インフルエンザに対しては、大半の人が免疫を持っていないため、感染が拡大すれば重症例や死亡例が増えることが予想される。

#ハイリスク群には直ちに投与
5歳以下の小児、65歳以上の高齢者、慢性呼吸器疾患や心疾患、腎機能障害などの基礎疾患を持つ患者、妊婦などは重症化しやすいハイリスク群とされる。
中でも妊婦は妊娠後期になるほど重症化しやすい傾向がある。
そのため、ハイリスク群の新型インフルエンザ患者には、インフォームドコンセントを得た上で、直ちにノイラミニダーゼ阻害薬を投与することが推奨されている。

一方、健常成人・小児の患者に対してノイラミニダーゼ阻害薬を投与するかどうか、その方針はまちまちだ。
ノイラミニダーゼ阻害薬の備蓄状況などを勘案し、海外のガイドラインの多くは健常成人・小児への投与を積極的に推奨していない。
国内では季節性インフルエンザに準じて、基本的に患者の希望がなければ投与しないという対応が多い。
医師からは「日本はオセルタミビルの大量消費国と揶揄されてきた」「効果についてエビデンスが乏しい」など、慎重な声も聞こえてくる。

しかし、けいゆう病院(横浜市西区)小児科部長でWHOの新型インフルエンザ治療ガイドライン作成委員でもある菅谷憲夫氏は、「症状や周囲の感染の状況などから、新型インフルエンザを疑ったすべての患者に、ノイラミニダーゼ阻害薬を投与すべきだ」と話す。

理由は、健常成人・小児の患者からも重症例や死亡例が相次いでいるためだ。
米ニューヨークにおいて5月から6月にかけて新型インフルエンザで入院した909例では、大半をハイリスク群が占めたが、非ハイリスク群も21%に上った。
その背景について菅谷氏は、「ニューヨークでは、オセルタミビルによる治療を受けていないか、治療開始が遅れた症例が多かった」と指摘する。

WHOは、8月20日に発表した治療ガイドラインで、ノイラミニダーゼ阻害薬には重症化や死亡を防ぎ、入院を減らす効果があると位置付けた。
菅谷氏は「新型インフルエンザへの投与は、症状消失を早めるという季節性インフルエンザに対する効果とは違う。新型はノイラミニダーゼ阻害薬で治療する意義が大きい」と強調する。

日本感染症学会は9月15日、すべての患者に早期からノイラミニダーゼ阻害薬を投与すべきとする診療ガイドラインを発表。
国内でも新型インフルエンザ患者が多発した地域では、ノイラミニダーゼ阻害薬を積極的に投与している医師が多く、積極投与の動きが広がりつつある。

なお、全般的な治療方針は新型でも季節性インフルエンザと同様だ。
臨床症状に応じて、総合感冒薬や解熱剤などを投与する。小児ではインフルエンザ脳症のリスクを考慮し、アスピリン、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸は投与しない。

#流行期はキットなしでも診断
季節性インフルエンザの診断には欠かせないが、新型インフルエンザの場合は、診断を迅速診断キットに頼り切るのは危ない。
症例が増えるに従い、迅速診断キットで疑陰性が多いことが分かってきたためだ。

そもそも迅速診断キットは、発症からの時間が短かったり、検体の採取が十分でない場合は感度が落ちる。
その上、新型インフルエンザに対しては季節性インフルエンザよりも感度が悪く、迅速診断キットの種類によって感度にばらつきがあるといった指摘もある。
実際、国内の新型インフルエンザによる死亡例の中には、発症後1日以上たってもA型陰性だった症例があった。

本格流行を経験した沖縄県で多くの患者を診た南部医療センター小児循環器科医長の中矢代真美氏は、「A型陰性となってしまう患者がかなりいた。外来で院内感染するリスクも考えると、軽症なら医療機関の滞在時間は短い方がいい。流行期には迅速診断キットを使わずに症状と感染の機会で“みなしインフルエンザ”と診断し、ノイラミニダーゼ阻害薬を投与することも多かった」と話す。
出典 NM online 2009.10.11
版権 日経BP社


<きょうの一曲> Toi et moi
Toi et Moi - Celine Dion & Charles Aznavour (Radion Edit)
http://www.youtube.com/watch?v=IcCZxFEmQDQ&feature=related

Charles Aznavour - Toi et moi
http://www.youtube.com/watch?v=HyDZgu5ZtNo&feature=related

Céline Dion & Charles Aznavour - "Toi et moi" @ TV Special
http://www.youtube.com/watch?v=KZIzXXpre8g&feature=related

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2009.10.11撮影
刈り入れの終わった田

他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/
(循環器科関係の専門的な内容)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21? http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科関係の専門的な内容)

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by wellfrog3 | 2009-10-13 00:28 | 感染症

リラグルチド

#リラグルチド エキセナチドからの切り替えは有効
ノボ ノルディスクファーマは10月6日、2型糖尿病治療薬のエキセナチド10μg1日2回投与からリラグルチド1.8mg1日1回投与に切り替えると、血糖コントロールが向上すると発表した。GLP-1受容体作動薬のエキセナチドとリラグルチドの効果と安全性を直接比較した「LEAD-6」試験の延長試験の結果から分かった。

「LEAD-6」試験は、経口糖尿病治療薬のメトホルミン、またはSU薬の単独あるいは併用療法を行っても十分治療効果が得られなかった患者を対象に、リラグルチドまたはエキセナチドを26週間追加投与し、有効性と安全性を検討したもの。

延長試験は、この試験を終了した患者389人を対象に実施。すべての患者に、14週間リラグルチドを投与した。
その結果、エキセナチドからリラグルチドに切り替えた186人では、HbA1c値が、エキセナチド投与26週時点の7.2%から平均0.3%減少。
2型糖尿病治療の課題とされる体重も、0.9kg減少したほか、収縮期血圧も低下した。
なお、リラグルチドを継続投与した200人では、HbA1c値は、26週時点の7.0%から平均0.1%減少したという。

一方、安全性については有害事象として多く報告されていた悪心の発現頻度も、治療開始数週間では12~17%だったものの、時間経過とともに減少。延長試験終了時には2%以下だったとしている。
http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/38023/Default.aspx
出典 ミクスonline


#ノボノルディスク、10年にも日本で糖尿病薬発売
デンマークの製薬会社ノボノルディスクは、けいれんなどの副作用のリスクが少ない糖尿病治療薬を2010年にも日本で発売する。
血液中に糖が過剰にあるときにのみ作用するホルモンの働きを活用した。
血糖値を下げすぎる恐れが少なく低血糖による副作用が抑えられる。
 
新たな糖尿病薬「リラグルチド」は血糖が増えたときにだけ血糖を下げるインスリン分泌を促すホルモンと同じ働きを持つ。
従来の糖尿病薬は血糖値にかかわらずインスリン分泌を促してしまうため、血糖が異常に下がって頭痛や動悸、けいれんを引き起こしてしまうおそれがあった。
これまでの臨床試験では、インスリン分泌を促す既存薬に比べて血糖が以上に下がる症状が起きる頻度が少なかったとしてる。
今夏にはドイツや英国で販売を始めた。
出典 日経新聞・朝刊 2009.10.9
版権 日経新聞社
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by wellfrog3 | 2009-10-11 00:24 | 糖尿病

大腿径と心血管リスク

#大腿が細い中高年は死亡や心血管疾患のリスクが高い
BMIや腹囲、ウエスト・ヒップ比などと死亡リスクの関係はよく知られている。
デンマークCopenhagen大学病院のBerit L Heitmann氏らは、新たに、大腿囲が中高年男女の死亡と心血管疾患、冠疾患の独立した予測因子であることを示唆する結果を得た。
大腿囲60cm前後に閾値が存在し、それより下の値であれば、大腿囲が小さいほど死亡やこれら疾患のリスクは高いという。
詳細は、BMJ誌2009年9月26日号に報告された。

これまでに、下肢の筋肉量と2型糖尿病リスクの関係を示した報告はあった。
しかし、大腿部の周囲径と健康の間の関係は明らかではなかった。
そこで著者らは、大腿周囲径と心血管疾患、冠動脈疾患、総死亡の関係を調べる前向き観察コホート研究を行った。

WHOの後援を受けて行われたDanish MONICA(monitoring trends in and determinants of cardiovascular disease)プロジェクトに参加したデンマーク在住の男性1436人(1987〜88年の平均年齢50.1歳)と、女性1380人(49.7歳)を分析対象とした。
これらの男女は1922年、32年、42年、52年に生まれた人々で、ベースラインでは全員が冠疾患、脳卒中、癌の既往を持っていなかった。

87・88年に、身長、体重、大腿囲(右大腿の殿溝の下を測定)、臀囲(最大値)、腹囲(肋骨弓下縁と前腸骨稜上線の中間点を測定)、体脂肪量(インピーダンス方式による)を測定。
共変数として、身体活動量(4段階)、喫煙歴、学歴(以上は自己申告による)、血圧、総コレステロール値、トリグリセリド値なども調べた。

死亡については2002年12月9日まで12.5年間、心血管疾患と冠疾患については1999年1月まで10年間追跡した。
主要アウトカム評価指標は、12.5年間の総死亡率と10年間の心血管疾患、冠動脈疾患の発生率に設定した。

12.5年のうちに、男性257人、女性155人が死亡した。

男性の生存群では、死亡群に比べてベースラインのBMI、体脂肪量、体脂肪率、臀囲、腹囲、年齢、血圧、総コレステロール値、トリグリセリド値、喫煙量などが有意に低かった。
反対に、ベースラインの除脂肪体重、大腿囲、身長は有意に大きかった。

女性の場合もほぼ同様の結果だったが、BMI、体脂肪量、臀囲、腹囲の差は有意ではなかった。

中略

10年間に男性263人、女性140人が心血管疾患を発症、男性103人、女性34人が冠疾患を発症した。
男女の心血管疾患、冠疾患発生リスクと大腿囲の間にも、死亡の場合と同様の関係が見られた。

心血管疾患と冠疾患、総死亡のリスク上昇と大腿囲の間には、明らかな閾値効果が見られた。
総死亡率では、閾値は男女とも62cm。
男性では心血管疾患、冠疾患ともに閾値は56cm。女性では心血管疾患が68cm、冠疾患が60cmとなった。

大腿囲の測定値が閾値より下の場合には、値が小さいほどリスクは大きかった。
しかし閾値を超えると、大腿囲がより大きくなってもリスクに変化はなかった。
血圧、コレステロール値、飲酒量などで調整しても結果はほとんど変化しなかった。

したがって、大腿囲が小さいことは、腹部肥満や全身肥満、ライフスタイル、心血管危険因子とは無関係な、心疾患または早期死亡の危険因子であると考えられた。

著者らは、大腿囲が小さいことが、その部分の筋肉量が少ないことを意味するとすれば、運動により筋肉をつければリスク低減が可能かもしれない、としている。

さらに研究を行って今回の結果を確認する必要があるが、大腿囲測定は、一般開業医が心疾患リスクまたは早期死亡リスクの高い人を見い出すために使用できる簡便な方法として有用かもしれない、と著者らは述べている。

出典 NM online 2009.10.8
版権 日経BP社 

原著
Thigh circumference and risk of heart disease and premature death: prospective cohort study
http://www.bmj.com/cgi/content/full/339/sep03_2/b3292


<きょうの一曲>
Nitty Gritty Dirt Band - Mr. Bojangles (STEREO)
http://www.youtube.com/watch?v=6MQYn-GvGOM&hl=ja

Sammy Davis Jr. - Mr. Bojangles
http://www.youtube.com/watch?v=5voM2HExV_Q&feature=related

Sammy Davis Jnr "Mr Bojangles"
http://www.youtube.com/watch?v=SMcfUjIguSs&feature=related

Nina Simone - Mr Bojangles
http://www.youtube.com/watch?v=86wME5d_yZM&feature=related

Mr. Bojangles original song - Mister bojangles Original by John Denver
http://www.youtube.com/watch?v=J5ikgmiQmQo&feature=related

Tom Jones - Mr Bojangles
http://www.youtube.com/watch?v=IFd8ahmLJe8&feature=related

Bob Dylan-Mr Bojangles
http://www.youtube.com/watch?v=RWDutarNigM&feature=related

<ミスター・ボージャングルス 関連サイト>
ミスター・ボージャングルス
http://www.eigo21.com/03/pops/73.htm#song

ミスター・ボージャングルの正体
http://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2006/10/post_e01f.html

YouTube 動画で覚えよう英語の歌  Mr. Bojangles
http://dogaeigo.blog118.fc2.com/blog-entry-72.html

ミスター・ボージャングルは実在の人
http://www.ozsons.com/mrbojangles.htm

ミュージカル「オケピ」&ミスター・ボージャングル
http://www.aritearu.com/Life/music/Photo/AkiraFuse.html


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村田省蔵 「パンジー」 油彩 F4
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by wellfrog3 | 2009-10-10 00:03 | 循環器科

H1N1ウイルスの排出期間

H1N1ウイルスの排出は1週間以上持続する可能性があり、感染性の延長も起こりうる
19%の患者はウイルス排出が1週間以上持続し、オセルタミビル治療を行っても長期間の排出が発生することを研究者らは示している

2件の小規模研究は、H1N1感染患者の最大19%は1週間以上ウイルスを排出するようであり、最大10 - 16日間ウイルスを排出する患者もいる可能性があることを示唆している。

効果が認められなかったのは研究の標本サイズが小さかったためかもしれないが、長期間の排出はオセルタミビルによる抗ウイルス治療にかかわらず持続したと、研究者らは第49回抗菌剤と化学療法に関する学際学会(サンフランシスコ)で報告した。

カナダの研究の主任研究者である公衆衛生研究所の医学疫学者およびラバル大学(ケベック州ケベックシティ)の疫学教授、Gaston De Serres, MD, PhDによると、治験責任医師らはH1N1ウイルスが検出された患者が実際に感染性であるかどうかを評価しておらず、疾患に感染させるのに必要なウイルス排出量は依然として不明である。

博士の研究および同学会で発表されたその他の研究は、ウイルス感染患者を隔離すべき期間の長さに関する公衆衛生勧告に影響を及ぼすには規模が小さすぎたと、博士は付け加えた。
しかしデータは、H1N1ウイルス分離検査を、熱が下がるのにかかる数日間を超えて延長する必要があることを示唆していると、De Serres博士はプレスカンファレンスで述べた。

米国疾病管理予防センターのガイドラインでは、インフルエンザの患者は熱が下がった後1日のみ外出を控えるべきだと指示している。「H1N1陽性患者はおそらく1週間以上、感染性であろう」とDe Serres博士は説明した。
「人々は病気の患者の自宅療養期間を短くしたくなるが、それはおそらく賢明ではないだろう」と博士は述べた。

Serres博士と共同研究者らは、H1N1が確認された44例の患者がどのくらいの期間ウイルスを排出したかを研究するため、PCR検査とウイルス培養を用いた。19%の患者はH1N1の最初の検出から8日後に検査でウイルスが検出されたが、10日後までにウイルス培養が陽性の患者はいなくなったと博士は述べた。

中国の香港の研究者らが実施したH1N1患者73例に関する同様の研究では、ウイルス排出期間の中央値は6日間であったが、一部の患者はPCR検査で検出されたように最大16日間ウイルスを排出した。
主任研究者であるTan Tock Seng病院(シンガポール)のDavid Lye, MDによると、発症7日後に40%の患者はPCR検査が陽性であり、10%の患者は10日目まで陽性であった。

シンガポールの研究のすべての患者には入院後5日間オセルタミビルが投与され、全員、PCR検査が陰性になった時点で退院した。
インフルエンザ様疾患が78%の患者に認められ、発熱が89%の患者に認められたが、一部の患者は咳および咽頭痛のような症状のかなり軽症の疾患であった。

発症後最初の2日間治療を受けた患者と発症後2日以上治療を受けた患者の間に、ウイルス排出期間の長さの差は認められなかったと、Lye博士は述べた。
「より長期間のウイルス排出が軽症例と合併例の両方に認められた」と博士は付け加え、軽症および合併症のあるH1N1疾患で治療を行わなかった患者と治療を行った患者の両方に関する、より多くの、より大規模な研究が必要であることに言及した。

シンガポールの研究の結果はウイルス排出が1週間以上持続することを示唆するが、それから導くことのできる結論は、標本サイズが小さいため限られていると、シンガポールの研究が発表されたセッションの司会をしたジュネーブ大学病院(スイス)のLaurent Kaiser, MDは述べた。
「免疫応答性の成人におけるウイルス排出期間の長さを示す大規模な全国研究がないことが問題である」と博士は述べた。

「H1N1患者が5または7日後も依然として感染性であることは意外ではないが、患者が10日後のPCR検査で陽性であるという事実は、一部の患者は治療に耐性である可能性があることを示唆する」と博士は付け加えた。

出典
49th Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy (ICAAC): Presentations K-1918a and V-1269c. Presented September 14 and 15, 2009.

Medscape Medical News 2009. (C) 2009 Medscape

http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/9/24/108135/
2009年9月24日 提供:Medscape



<きょうの一曲> Misty
Misty - Satoru Shionoya&Makoto Ozone Piano duo
http://www.youtube.com/watch?v=55VLP9aOn2s



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ラウル・デュフィ  アネモネ1942  リトグラフ
http://www.suiha.co.jp/cms/work.cgi?ano=1150961330&wno=1160385342
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by wellfrog3 | 2009-10-09 00:50 | 感染症

α-GI

##血糖降下薬αグルコシダーゼ阻害薬に新仮説
#副作用こそがイベント抑制効果の源
食後高血糖低下作用を特徴とする経口血糖降下薬として,日本でも15年以上臨床の場で使用されているαグルコシダーゼ阻害薬(α-GI)。
心血管イベントの抑制という点で他の糖尿病治療薬を凌駕する同薬だが,唯一の“アキレス腱”が腹部膨満感などの消化管副作用だった。
しかし,FEBS Letters(2009; 583: 2157-2159)に,その副作用こそが心血管イベント抑制効果の源であるとする新仮説が,日本医科大学老人病研究所の鈴木吉彦客員教授,慶應義塾大学再生医学の佐野元昭氏らの研究グループによって発表された。
同薬には腸内で水素ガスを発生させる作用があり,それは腹部膨満感として自覚されるが,一方では酸化ストレスを消去し,心血管系に有益な影響をもたらしている可能性があるという。

#なぜα-GIだけが心血管イベントを抑制するのか
鈴木客員教授は,今回の仮説を構築するに至った1つのきっかけについて「STOP-NIDDM試験などで示されたα-GIの心血管イベント抑制効果が何に由来するのかを明らかにしたかった」と述べている。
 
STOP-NIDDM試験は,糖尿病の治療が心血管イベントの抑制にもつながることを初めて示したランドマーク的な試験として知られる。
すなわち,α-GI製剤の1つアカルボースを境界型糖尿病(IGT)例に投与したところ,糖尿病の発症を25%抑制しただけでなく,心血管イベントの発生をも49%抑制した(JAMA 2003; 290: 486-494)。
その後に発表された7件の長期試験を解析したメタアナリシスでも,アカルボースは2型糖尿病患者において心筋梗塞のリスクを低減させている(Eur Heart J 2004; 25: 10-16)。
 
このようなα-GIによる心血管イベント抑制効果は普通,食後高血糖を改善するためだと理解されている。
STOP-NIDDM試験が発表された 1990年代後半は,DECODE試験などによって,心血管イベント発生における食後高血糖の意義が疫学的に解明されるようになった時期でもある。
食後高血糖が心血管イベントの危険因子であるなら,食後高血糖を改善すれば,心血管イベントは抑制されるはず−この理解は現在に至るまで,広く支持されていると言えるだろう。
 
しかし,同客員教授はこの常識に疑問を投げかける。
「食後高血糖を改善することで心血管イベントが本当に抑制されるのなら,α-GI以外の糖尿病治療薬では,臨床試験においてなぜ明確な心血管イベント抑制効果が示されていないのか」。
食後高血糖の抑制を特徴とするという意味では,グリニド薬や超速効型インスリン製剤もα-GIと同タイプの薬剤と位置付けられるが,これまでのところ,それらの薬剤にはα-GIほど確実なエビデンスは得られていないというのが同客員教授の見方だ。


#生体における水素ガスの認識が一変
今回の仮説発表に至ったもう1つの背景には,近年の研究によって生体における水素ガスの意義が一変しつつあることが挙げられる。
鈴木客員教授によると,水素ガスは生体ではほとんどが腸管(特に大腸)で生成されるが,これまでそれは消化管機能障害の指標として捉えられてきたという。
水素ガスが発生するのは,消化機能が低下した病的な状態だと理解されてきたわけである。
 
また,α-GI投与時に腸管で水素ガスが発生することも明らかにされているが,それもα-GIの副作用である腹部膨満感と関連して理解されてきた。
すなわち,α-GIが炭水化物の消化・吸収を遅延させる作用によって,未消化の炭水化物が大腸に流入し,腸管内細菌によって発酵された結果,水素ガスが発生し,腹部膨満感と自覚されるとしている。
 
このようななか,鈴木客員教授の所属する日本医科大学老人病研究所では最近,水素ガスに細胞を活性酸素種から保護する新規抗酸化物質としての機能を見出している。
一方,慶應義塾大学再生医学教室では,虚血後再灌流モデル動物に水素ガスを吸入させると,水素ガスは循環血中に速やかに移行して虚血部位に到達,心筋梗塞を予防することを明らかにしている。

#臨床に多大な影響
このような新知見を踏まえ,鈴木客員教授らは今回,新たに,α-GIのヒトへの投与で水素ガスが十分に発生するかどうかを検証した。
 
11例の健康ボランティアを対象にアカルボース300mg/日(100mg×3回)を4日間にわたり投与し,呼気中のガス濃度を測定した。
試験期間中,食事は自由に摂取させ,ガス濃度の測定は試験前後とも早朝,昼食前,昼食2時間後,就寝前に行った。
なお,呼気中の水素ガス濃度は腸管内の水素ガス濃度とよく相関することがわかっている。
 
その結果,水素ガス濃度は試験前(アカルボース投与前)に比べ,試験後(アカルボース投与後)で有意に増加していたが,メタンガス濃度には試験前後で有意な変化は認められなかった(図)。

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なお,同客員教授によると,同様の水素ガス増加現象は他のα-GI製剤(ボグリボース,ミグリトール)でも認められ,長期服薬でも確認されているという。

同客員教授は,今回提示したこの仮説が定説化されれば,臨床的に多大な影響をもたらすことを強調している。
具体的には,次のような可能性が展望できるという。
 (1)腹部膨満感や下痢でα-GIの服用を中断していた糖尿病患者が服用を再開するようになる
 (2)α-GIの中断例が減少する
 (3)心筋梗塞予備軍や心筋梗塞再発予防にα-GIが処方され,循環器分野にも処方が広がる
 (4)IGTに対しアカルボースは全世界25か国以上で適応を得ており,日本でもボグリボースが適応申請  を行っている。
  今回の仮説は,申請を後押しする理論となる
 (5)最近,米食品医薬品局(FDA)が糖尿病新薬開発において心血管イベント抑制を条件として提示し  ているが,新薬開発上での「合剤」としてはメトホルミンよりα-GIのほうが有利と判断され,製薬  企業の開発戦略図が変わりうる
 (6)将来は,ミトコンドリア脳筋症(あるいはミトコンドリア糖尿病)など各種難病の発病進展予防,  酸化ストレスに関連した糖尿病神経障害の治療にもα-GIが役立つ可能性がある
  多くの研究者によって,新仮説が検証されることが期待される。

出典 MT pro 2009.10.1
版権 メディカル・トリビュ−ン社
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by wellfrog3 | 2009-10-08 00:50 | 糖尿病

積極的学校閉鎖

当地では新型インフルエンザによる小中学校や高校の学級や学年閉鎖が続出しています。
学校の先生も授業や各種の行事を消化せねばならず頭が痛いことと思います。
新型インフルエンザの流行については、これから冬期に向かい流行がどのように推移していくのか知りたいところです。
南半球ではどうだったのでしょうか。
2〜3年にわたって波状的に流行するのか、今の状態がしばらく続いて収束に向かうのか。

前者の場合なら「積極的学校閉鎖」も「ワクチン接種」も効果は限定的ということになります。



##積極的学校閉鎖は時期により高い効果も社会的影響大きい
#新型インフルエンザ流行時の学校閉鎖に関する考え方
厚生労働省(厚労省)新型インフルエンザ対策推進本部は,9月24日,流行期の公衆衛生対策に関する指針「学校・保育施設の臨時休業の要請等に関する基本的考え方」をホームページに掲載した。
それによると,積極的な学校閉鎖は防疫面で高い効果が期待できるとしながらも,社会的な影響を考えると現時点での実施は困難で,その判断は従来通り各自治体に委ねられている。

#少数例発生時点で広域に措置を講ずる「積極的臨時休業」が新たに追加
新型インフルエンザ(A/H1N1pdm)に関し,今年(2009年)5月22日に厚労省が出した「基本的対処方針」では,学校・保育施設などの臨時休業に関して,

地域において急速に患者数が増加している場合には,広範囲の地域で学校・保育施設等の臨時休業を行うことは感染拡大防止には効果が薄いため,地域の学校等の全てを対象に臨時休業の要請をする必要はないと考える
ただし,患者が多く発生している学校等において,当該学校等に通学する児童生徒等を感染から守るために臨時休業等をすることには意義があることから,季節性のインフルエンザと同様の対応として特定の学校の臨時休業や学校閉鎖等の措置が考えられる
との季節性インフルエンザに準じた見解が示されているのみであった。
今回の指針では新たに追加した「積極的臨時休業」とこれまでの概念を踏襲した「消極的臨時休業」の意義について,これまでの知見を踏まえてより具体的な内容が示されている。
それによると,流行の第一段階では,少数の患者が発生した時点で休校,患者未発生の近隣地域までの閉鎖を行うなど積極的な措置を講ずることで防疫効果が高まるという。

また,流行拡大後の第二段階では「消極的臨時休業」が適用され,例として学校では学級閉鎖レベルの措置を取りながら,発症者の外出禁止の徹底や発熱,呼吸器症状のある者を休ませるなど,従来通りの措置を取ることとしている。
第二段階の判断基準については,明確な根拠はないが定点あたり報告数が1を超え,前週の倍を超えるなど急激な動きが見られたときなどとしている。

#積極的休業の実施は現実的に困難,個別の判断による対応求める
今回の指針の基盤となった班研究「新型インフルエンザ流行時における学校閉鎖に関する基本的考え方」(主任研究者=東北大学微生物学分野・押谷 仁氏)では, インフルエンザの地域における感染拡大の起点が学校であることが示されている。
そして,過去のパンデミックや疫学モデルから,早期に一定期間,徹底的な学校閉鎖を行うことで感染拡大の防止効果が上がると指摘。

しかし,積極的臨時休業の実施に当たり,最大のネックとなるのが社会的損失だ。
欧米各国では学校休業にともない,保護者が子どもの世話にかかりきりになることで発生するコストや国内総生産(GDP)の損失が小さくないことが明らかにされている。
このことを踏まえ,米疾病管理センター(CDC)など各国の衛生省は,現時点で積極的学校閉鎖を推奨していない。

日本においても,押谷氏らは5月に近畿地方で起きた学校閉鎖にまつわる風評被害や8月に行われた学校活動以外のスポーツ大会で散発的に感染流行が起きたことを挙げ,「今後,地域で一斉に行うというような大規模な学校閉鎖を実施することは難しいと考えられる」との見解を示した。

今回の基本的考え方を作成するにあたり,文部科学省,各自治体の教育委員会から,学校閉鎖の統一基準を策定してほしいとの要望に対して,同氏らは「運用上のメリットはあると思われるが公衆衛生学的には必ずしも正しい方向性であるとはいえない」として,現時点では学校閉鎖の目的や考え方を整理するにとどまった(表)。

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なお,学校・学級閉鎖にあたっては各自治体がそれぞれの地域での感染拡大状況,経済的・社会的影響を判断して決めるべきとしている。


社会的隔離や個人防護具などが,感染拡大予防に効果的なことは誰しもすぐ理解できるが,各方面に及ぶ影響までを考えて総合的に判断することが,効果がすぐに目視できない感染症対策の難しいところだと言える。


#早期の学校閉鎖が感染を抑制 インフルエンザパンデミック時の対策
インペリアルカレッジ(ロンドン)疫学・公衆衛生・プライマリケアのSimon Cauchemez博士とNeil Ferguson教授らは,インフルエンザパンデミック時の学校閉鎖が医療,社会,経済に与える影響について分析し,Lancet Infectious Diseases(2009; 9: 473-481)に発表した。
Cauchemez博士らは学校閉鎖に伴う長所と短所を検討し,パンデミックの規模を慎重に見極めたうえで最終決定を下すよう勧めている。

#国ごとの学校閉鎖計画が必要
今回のエビデンスは,これまでに発生した世界的なインフルエンザの流行に関する研究のレビューから得られた。
Cauchemez博士らは「早期かつ長期にわたる学校閉鎖がパンデミック時の患者数を減らし,飽和状態である病院の負担を大幅に軽減する」と結論付けている。
 
最近の新型インフルエンザパンデミックでは,患者の60%超を18歳未満の小児が占めるため,小児は重要な感染媒介者と見られている。
実際,成人と比べて小児はほとんどのインフルエンザ株に感染しやすい。
このことが,最近の新型インフルエンザパンデミックにおいて学校閉鎖を支持する重要な論拠となっている。
そのため,学校閉鎖で感染の連鎖を断ち切ることにより,
(1)総発症数の減少
(2)流行速度の遅延によるワクチン製造期間の確保
(3)流行ピーク時の発症率低下
(4)医療システムへの負担軽減
(5)一般人口における欠勤数抑制による地域社会の活力回復
―などが期待されている。
 
しかしその一方で,多くの医療従事者が親でもあるため,学校閉鎖が長期化すると,子供の介護をするため休職するなど医療システムを阻害する可能性も指摘している。
そのため,学校の長期閉鎖を決定する際には,パンデミックの深刻度を慎重に考慮すべきだとしている。
 
このように,医療従事者などの重要な職種では学校閉鎖によって好ましくない影響が生じることもある。
また教師が感染すると,学校閉鎖が必然となるため,同博士らは「すべての国が対応策の1つとして学校閉鎖の計画を立てておくのが賢明であろう」と指摘している。


#6例中1例の感染を予防可能
Cauchemez博士らは,これまでのインフルエンザの流行について分析している。
まず,2000年の流行時には,イスラエルで教師のストライキにより学校が閉鎖されると,感染患者の医師あるいは救急部門への受診回数が減少し,1週当たりの呼吸器感染症の診断数やウイルス感染者数が減少した。
しかし,インフルエンザ流行中にストライキがいったん終了して学校が再開すると,再び感染者数が増加した。
 
また,1984〜2006年にフランスで学校の長期休暇を調査した研究によると,長期の休暇により,季節性インフルエンザ患者6例のうち1例が予防可能だと見られ,もし学校に休暇がなければ,毎年の感染者数は16〜18%増加したと推定されている。
この研究によると,積極的に学校を閉鎖すればインフルエンザ発症数は計13〜17%減少し,さらに流行のピークであれば38〜45%が減少すると考えられている。
 
さらに,米国とオーストラリアの都市における1918年のパンデミックに関する研究では,学校閉鎖に加えて教会閉鎖や衛生環境の改善など他の施策を行えば,死亡率は10〜30%低下したと見られている。
ピーク時の死亡率はさらに低下し,一部の都市では50%近くになることが示唆された。
しかし,フランスで発生した1957年のパンデミック期間中,あるいは香港の季節性インフルエンザ流行中にもこの戦略が実施されたが,感染拡大に重要な影響を与えなかったと見られている。

#医療従事者の最大欠勤率は45%
もちろん,感染者数の低下は学校閉鎖がもたらす影響のほんの一部にすぎない。
英国と米国での研究の結果,12週間にわたる学校閉鎖のコストは国内総生産(GDP)の1〜6%と推計されている。
学校閉鎖により学校で出される無料給食などの社会的プログラムが中断されて最も影響を受けるのは,社会的・経済的に貧困な層である。
 
医療システムへの影響も深刻かつ長期化する可能性がある。
英国では,医療と福祉の労働人口の30%は16歳未満の子供を持つ主たる扶養義務者である。
これは全産業部門の平均値16%と比べ高い。そのため,医療産業ではパンデミック時に医療従事者自身が病欠するのに加えて,子供の介護をするため長期間欠勤する可能性がある。
 
英国保健省が行ったある調査では,回答者の77%が女性で(英国の医師・看護師の78%は女性),そのうち50%には16歳未満の扶養すべき子供がおり,21%は学校が閉鎖されれば欠勤する可能性があると回答した。
英国保健保護局のMd Z. Sadique博士らの研究(BMC Public Health 2008; 8: 135)では,インフルエンザ流行中における医療従事者の欠勤率はピーク時で45%(学校閉鎖30%,病気10%,その他の原因5%)と推計されている。


#罹患率1%以下での閉鎖が効果的
学校閉鎖を行うと地域への影響が大きいため,事前に慎重な計画が必要となる。
そのため,学校閉鎖が医療の観点から厳密に検討して好ましい選択肢であるとしても,すべての国や状況下で実施できるとは限らない。
モデル研究によると,罹患者が人口の1%に到達しないうちに学校閉鎖を行えば,その効果はほぼ最大になるという。
学校閉鎖が地域ベースで行われるのは当然であるが,そのなかでも特に閉鎖の時期は決定的に重要となる。
かなりの欠席者が出るまで待てば,閉鎖の好機を逸することもありうる。
閉鎖期間の設定や,子供の自宅学習が可能かどうかなど多くの困難な決定事項がある。
 
しかし,どの学校でも職員の長期欠勤がきっかけで,いつ閉鎖に直面するかわからないため,これらの決定事項は前もって計画しておくべきである。
閉鎖の前,最中,後におけるインフルエンザの流行の影響に加えて,閉鎖が一般世帯に与える社会的・経済的影響も調査する必要がある。
また感染による閉鎖がより広い地域社会へ与える影響の解明にも取り組まなければならない。
 
Cauchemez博士らは「閉鎖を決定する際は,パンデミックの深刻度も考慮すべきである。新型インフルエンザのパンデミックはさらに深刻化する可能性があるため,現在,欧州や北米で提言されている,必ずしも学校閉鎖を推奨しないという慎重なアプローチも今後再検討する必要がある」と述べ,「パンデミック時の対策を立てるうえで国民がどのような行動を取るか予測することも重要だ。
長引く学校閉鎖の間,子供同士が外でどの程度接触するかは予想が付かないが,それはパンデミックの深刻度に影響されると思われる。対策を立てる際には,このような不確実事項の予測も必要だ」と結論付けている。


出典 Medical Tribune 2009.9.24
版権 メディカル・トリビューン社



<きょうの一曲> "We Don't Cry Out Loud"
Rita Coolidge - Don't Cry Out Loud (Live 1979, Tokyo)
http://www.youtube.com/watch?v=Z3u6gn6UQQg

Don't Cry Out Loud-Melissa Manchester
http://www.youtube.com/watch?v=Dbf2C39kNs0&feature=fvw

Melissa Manchester - Don't Cry Out Loud LIVE
http://www.youtube.com/watch?v=-hhqm06Sxuw&NR=1
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by wellfrog3 | 2009-10-07 00:25 | 感染症

薬剤過敏性症候群とHHV-6

薬剤過敏性症候群とHHV-6
http://medical.radionikkei.jp/abbott/final/pdf/050909.pdf

薬疹がウイルスで悪化
薬剤性過敏性症候群
重症になることも
http://medical.radionikkei.jp/abbott/final/pdf/050909.pdf



#ノーベル医学・生理学賞に米の3氏
スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2009年のノーベル医学・生理学賞を米カリフォルニア大のエリザベス・ブラックバーン氏、ジョンズ・ホプキンズ大のキャロル・グレイダー氏、ハーバード大のジャック・ゾスタックの3氏に授与すると発表した。

がん細胞が老化せず無限に増殖する仕組みのかぎを握る酵素として注目されるテロメアーゼを発見したことが評価された。
テロメアーゼの研究は、がん研究だけでなく、老化の仕組みの解明への応用も期待されている。

3氏は06年、テロメアーゼの研究で「ノーベル賞の登竜門」ともいわれる米国の医学賞「ラスカー賞」を受賞していた。
出典 産経新聞 2009.10.5
版権 産経新聞社

The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2009
http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2009/


#「イグ・ノーベル賞」パンダのふんで生ごみ減量の田口名誉教授受賞
ユーモアにあふれた科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が1日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、パンダのふんから分離した菌で生ごみの90%以上の減量に成功した研究で、田口文章北里大学名誉教授(72)が生物学賞を受賞した。
ふんを利用し、ごみを大幅に減らすという一石二鳥で地球環境に優しい研究が評価された。
授賞式に出席した田口氏はあいさつで「パンダは愛くるしい動物ですが、ふんは見た目からは想像できないほど大量で、研究は面白い経験でした」と述べ、約千人の聴衆から大きな笑いが起きた。

田口氏は上野動物園(東京都)でパンダのふんをもらって研究を進めた結果、分解能力の高い菌を発見、家庭用生ごみで試したところごみの95%以上を水と二酸化炭素(CO2)に分解することに成功した。実用化に向けた研究を継続中だ。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/308141/
共同 2009.10.2


#ガスマスクになるブラジャー、イグ・ノーベル賞受賞
[ワシントン 1日 ロイター] ユーモアがあり、かつ意義深い科学的研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が1日に行われ、素早くガスマスクに変えることができるブラジャーの考案者などに賞が贈られた。
 「公衆衛生賞」を受賞したこのブラジャーは、イリノイ州ヒンズデールのエレナ・ボドナーさんらが考案し、特許を取得したもの。素早く2つのガスマスクに変えることができるため、ブラジャーを着けていた本人が使うほか、近くに必要とする人がいれば手渡すことができる。
 「文学賞」には、ポーランド語で運転免許証を意味する「Prawo Jazdy」を人の名前だと勘違いし、この名前で50枚以上の交通違反切符を切ってしまったアイルランド警察が選ばれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091002-00000737-reu-int
ロイター 10月2日17時42分配信



<きょうの一曲>
Charles Aznavour-Les comédiens
http://www.youtube.com/watch?v=qP8faMc4zMc&feature=fvw
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by wellfrog3 | 2009-10-06 00:44 | その他

高プロラクチン血症

高プロラクチン血症の原因生理的条件下ではプロラクチンの分泌は視床下部から分泌されるドーパミンと呼ばれる物質により抑制を受けています。
何らかの要因でこの抑制が解除されますと下垂体からのプロラクチン分泌が増加し、乳汁分泌や月経異常を来すようになります。
ドーパミンの分泌を抑制する原因として最も頻度が高いのが薬剤の服用による場合で、向精神薬、抗潰瘍薬の服用が有名です。
また、ドーパミンは視床下部から分泌されていますので視床下部の器質的な異常がある場合(腫瘍や脳外科的主手術など)にも分泌亢進が見られます。

これに対し、下垂体に異常があってプロラクチンの分泌が亢進する場合があります。
最も多いのが下垂体にプロラクチン産生腫瘍が発生する場合で、高プロラクチン血症の1/3はこれによるとも言われています。
プロラクチン産生腫瘍は良性腫瘍ですので直接命に関わることはありませんが、サイズが大きくなりますと近傍への影響が出て、頭痛や視野狭窄、視力低下などを招くようになります。
また、プロラクチンは甲状腺刺激ホルモンにより分泌が促進されますので、このホルモンが分泌過剰な状態、すなわち甲状腺機能低下症でも高くなります。

<参考および引用サイト>
高プロラクチン血症の原因
http://www.jspog.com/general/details_15.html

<関連サイト>
高プロラクチン血症とは?
http://www.ladys-home.ne.jp/faqsite/ans-files/FAQ-E/FAQ-E8.html

高プロラクチン血症とは?
http://www.ladys-home.ne.jp/faqsite/ans-files/FAQ-E/FAQ-E8.html

高プロラクチン血症ってなあに?
http://allabout.co.jp/children/sterility/closeup/CU20030905/

高プロラクチン血症
http://www.womenhealth.jp/fujinka/prl.htm


<番外編 その1>
先進国の赤ちゃん:過半数が寿命100歳、医療技術の進歩で-研究者
10月2日(ブルームバーグ):先進国できょう生まれた赤ちゃんの過半数は、早期診断や医療技術の進歩で100歳まで生きられる-。
英医学誌ランセットが2日、研究者らのこうした推計を掲載した。
  
研究者らの調査によれば、平均寿命が20世紀に30歳以上延びた米国や英国、フランス、ドイツ、カナダ、日本などではこの傾向が今後も続く見通し。
ドイツとオランダの研究者は、寿命がさらに延びなくても、新生児の4分の3は75歳の誕生日を迎えることができるだろうと指摘した。
  
調査を指揮した南デンマーク大学のデンマーク・エイジング研究センターのカーレ・クリステンセン教授は、165年余りにわたり平均寿命はずっと延びているものの、ヒトの寿命が限界に迫っていることを示唆するものではないと説明した。
  
研究者らによると、特に米国では高齢者向け医療技術の進歩で心臓病のような疾患を徐々に管理できようになり、早期発見や治療が可能になったため寿命が延びた。
禁煙運動なども寿命の延びにつながっているという。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=ab.a4h4fP7FE
(一部改変)
<コメント>
以下は日経新聞・朝刊 2009.10.4からです。
■英医学誌ランセットに掲載されたこの論文によると先進国で80歳に達した人のうち90歳を迎える割合は1950年に女性15〜16%、男性12%だったが、2002年には女性37%、男性25%にまで増加。
中でも日本人女性は5割以上に達している。
■高齢者比率の上昇に伴い社会、経済、医療などで深刻な問題が生じると警告。
解決策の一つとして、より幅広い年代に雇用を広げることを挙げ、「20世紀は所得の再配分の世紀だったが、21世紀は仕事の再配分の世紀にできる」と提言している。


<番外編 その2>
予防目的では飲まないで WHOがタミフルで新指針
世界保健機関(WHO)は25日、新型インフルエンザの主力治療薬であるタミフルなど抗ウイルス剤の処方について「予防目的での使用はWHOとして推奨しない」とする新たな見解を発表した。
予防的な使用がタミフルなどに対する耐性のあるウイルスを発生させる危険性が高いためと説明している。

新型インフルエンザはワクチン普及が遅れているため、タミフルなどの抗ウイルス剤の早期処方が最も有効とされている。
日本を含む多くの国で予防的に服用している人は多いとみられ、今後、抗ウイルス剤の処方方針について医療現場などに影響もありそうだ。

WHOは「症状が出た後の早期の処方は重症化のリスクを減らす」と指摘。

しかし
(1)免疫力が低下し、タミフルを投与されても体内のウイルス活動が収まらない
(2)他のインフルエンザ患者に接触した後、タミフルを服用しても症状が重くなる
-といった状況の場合、耐性ウイルスが発生している可能性が高いとした。

既にタミフルを予防服用した患者には、別の抗ウイルス剤であるリレンザの服用を推奨している。
共同通信社 2009.9.28

<コメント>これってこのまま鵜呑みにしていいのでしょうか。
一方でタミフル等の電話投与が解禁になっています。
タミフル神話に決別したという意味ではWHOの考え方が正しいような気がします。
私たち医療関係者は誰に従えばいいのでしょうか。
まったくもって迷える子羊状態です。

小児科学会が矢継ぎ早にステートメントを出すのに日本内科学会、内科医会は何やってんだか。


<きょうの一曲>
海を見ていた午後 山本潤子 坂崎幸之助
http://www.youtube.com/watch?v=f0WwIn6CA6c&feature=related

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by wellfrog3 | 2009-10-05 00:18 | その他