acetaminophen:直腸内投与か経口投与か
小児や成人の発熱のコントロールは、acetaminophenで開始することが多い。 直腸内または経口では、いずれの投与経路がより効果的であろうか? この研究では、acetaminophenの経口投与と直腸内投与を比較した4つのランダム化臨床試験から得られたデータのメタアナリシスを行った(3件の試験に小児150人が含まれ、1件には成人83人が含まれていた)。 経口投与と直腸内投与の有効性は、評価した温度の各評価項目、すなわち投与後1時間および3時間の体温低下、体温が1℃低下するまでの平均時間、および最大の体温低下(2研究)では差がなかった。 鎮痛を評価するための組み入れ基準を満たしたのは1研究のみであったことから、鎮痛効果は比較することができなかった。 コメント: 医師はacetaminophenのどの投与経路がより効果的であるかについて議論することが多い。 その答えとして、体温の低下に関しては2種類の投与は等しく有効であると言えるようである。 Howard Bauchner, MD Journal Watch Pediatrics and Adolescent Medicine November 26, 2008 Citation(s): Goldstein LH et al. Effectiveness of oral vs rectal acetaminophen: A meta-analysis. Arch Pediatr Adolesc Med 2008 Nov; 162:1042. Effectiveness of oral vs rectal acetaminophen: a meta-analysis. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18981352?dopt=Abstract Acetaminophen: Rectal or Oral Administration? 2008 November 27 出典 Journal WATCH Online 2008.12.8 <コメント> 随分と意外な結果でした。 今まで座薬は効きが早く、長く続かない。 内服はその逆と覚えていましたし実際の感触もそうでした。 下痢で座薬が使いづらい場合には内服、悪心・嘔吐で内服が出来ない場合には 座薬ということでしょうか。 でも何だかすっきりしません。
by wellfrog3
| 2008-12-16 00:14
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