有酸素運動がボケ防止にいいというお話です。
高薬価のあの薬剤より、はるかに効果的で経済的なはずですが、問題はそういった方が有酸素運動を毎日継続できるかということです。 有酸素運動は脳の若返りに作用 認知神経科学の第一人者であるイリノイ大学ベックマン研究所(シカゴ)のArthur F. Kramer教授は,定期的な有酸素運動は加齢に伴う脳の機能低下を防ぐだけでなく,逆行させることも可能であるとBritish Journal of Sports Medicine(2008; オンライン版)に発表した。 脳の実行制御に影響 Kramer教授らによると,加齢脳に対する有酸素運動と身体活動の効果を示す十分な証拠がそろっているという。 加齢に伴う脳の特定領域での灰白質の衰退は,認知能の低下を引き起こす。 今回の研究では,この加齢による影響は,いわゆる「実行制御」と呼ばれるもので最も激しく見 られるが,同時に運動療法時に最も効果が見られる過程でもあることが示された。 「実行制御」には作業の調整,企画,目標の維持管理,作動記憶,仕事を切り替える能力を実行する活動が含まれる。 いくつかの研究では,息切れする程度の定期的な中等度の運動は,思考の速度と鋭敏さ(認知機能),脳組織の実際の容量と脳機能を向上させるとしている。 さらに,この知見は,進行性脳疾患の徴候のない者だけでなくアルツハイマー患者への効果も示している。 中等度の有酸素運動が鍵 Kramer教授は過去に発表された研究をいくつか引用し,「6か月の有酸素運動が加齢に伴う低下を逆行させること,脳は可塑性を持つため高齢であっても成長・発達する能力を依然保持している」と述べている。 別の先行研究もまた,適切な運動を行っている成人では,同世代の不健康な人よりも灰白質の劣化が少ないことを示している。 また,閉経後の女性でエストロゲン値が徐々に低下していくことも,記憶の低下や脳機能の低下と関連していることが多い。 しかし,別の研究では,ホルモン補充療法の有無にかかわらず,適切な運動を行っている女性では健康でない女性よりも灰白質が多く,実行制御の測定値は良好であることが示されている。 多くの疑問点がいまだ解明されていないものの,同教授は「中等度の有酸素運動を行う活動的なライフスタイルによって,認知機能と脳機能が向上し,高齢者によく見られる神経の衰退も逆行する可能性が高いと言えよう」と結論付けている。 <関連サイト> 有酸素運動 http://www.gik.gr.jp/~skj/lifestyle/aerobics.php3 出典 Medical tribune 2008.12.18 版権 メディカル・トリビューン社 <きょうの一曲> nana mouskouri - amazing grace http://jp.youtube.com/watch?v=lhc7MEYY-Ho&feature=related
by wellfrog3
| 2008-12-26 00:26
| その他
|
カテゴリ
全体 その他 糖尿病 消化器科 脳血管 リハビリテーション科 感染症 医学教育 精神科 骨粗鬆症 皮膚科 呼吸器科 認知症 アレルギー科 腎臓病科 循環器科 がん 神経内科 眼科 産婦人科 泌尿器科 耳鼻科 未分類 以前の記事
2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||