効率の悪い睡眠と寝不足がかぜへの抵抗力を弱める
■睡眠の効率が悪いことと寝不足がかぜに罹患しやすいことと関係していると,米カーネギーメロン大学などのグループがArchives of Internal Medicineの1月12日号に発表した。 ■睡眠の質がかぜへの罹患しやすさと関係すると考えられている。 同グループは,かぜの原因ウイルス曝露前の睡眠時間と睡眠の効率性がかぜへの罹患しやすさと関係しているかを検証した。 ■対象は21~55歳の健康な男女153人。 連続14日間にわたり睡眠時間,睡眠の効率(ベッドで実際に眠っていた時間の割合),休息感が得られたかを調べた。 その後,被験者を隔離してライノウイルスを含む液を点鼻し,曝露後5日間の臨床的なかぜの発症を監視した。 ■その結果,かぜへの罹患しやすさは睡眠時間と関係があり,平均睡眠時間が7時間未満の群は8時間以上の群と比べ約3倍かぜに罹患しやすかった。 ■睡眠の効率性はさらに重要で,ベッドにいた時間のうち実際に眠っていた時間の割合が92%未満であった群は98%以上の群と比べ,かぜに罹患する割合が5.5倍高かった。 休息が得られたと感じた日数の割合は,かぜへの罹患しやすさとは関係していなかった。 原著 Cohen S, et al. Arch Intern Med 2009; 169: 62-67. 出典 Medical Tribune 2009.1.29 版権 メディカル・トリビューン社 <番外編> 前立腺がん、尿検査で早期発見 米グループが新手法 尿中のアミノ酸代謝物の濃度を調べることで、前立腺がんの進行状況をより正確につかめる可能性があることが、米ミシガン大学などの研究でわかった。 米国立がん研究所も「がんの進行度をみる優れたマーカー(指標)になりうる」と評価している。 英科学誌ネイチャーに発表した。 前立腺がんの早期発見のため、いまは血液中の「前立腺特異抗原(PSA)」というたんぱく質の量を調べる方法が検診などで使われている。 しかしPSA検査は、がんではないちょっとした異常にも反応したりするほか、ゆっくりと進むがんに対して過剰な手術や放射線治療をしてしまう問題も指摘されている。 研究グループは、前立腺がんの患者から集めた組織、尿、血清から分離される化合物を対象にがんの指標になる物質を調査。 サルコシンというアミノ酸代謝物の一種が転移性のがんに多く見られることを見いだした。 サルコシンは良性の組織ではほとんど見られなかったのに対して、局所がんの42%、転移性がんでは79%で見つかった。がん細胞を使った実験ではサルコシンを加えるとがんの進行が早まった。 前立腺がんが疑われる患者の尿を調べた調査では、PSA値が低いときはPSAより正確に判定できるという結果が出た。 出典 asahi.com 2009.2.16 版権 朝日新聞社 <自遊時間 その1> 仏歌謡界の大御所シャルル・アズナブールさん(84)が、アルメニアの駐スイス大使に就任する。 アズナブールさんはアルメニア系移民の両親を持ち、パリで生まれた。 シャンソン歌手として活躍する一方、88年のアルメニア大地震の際にはチャリティーコンサートで支援。 02年には1915年のオスマン帝国によるアルメニア人虐殺事件を扱った映画に出演するなど、アルメニアに関する活動を続けてきた。 04年には同国が「国民英雄」を授与。自身も昨年12月、アルメニア国籍を取得した。 アズナブールさんはスイス在住。大使就任を巡っては以前、スペイン紙の取材に「自由を失う。政府の決定が気に入らない場合は、嫌な気持ちになる」と答えたこともある。 だが12日、アルメニアのテレビ局のインタビューでは「アルメニアにとって大切なことなら、だれにとっても大切なこと」と考え直した、と語った。 出典 asahi.com 2009.2.15 版権 朝日新聞社 Charles Aznavour - Isabelle http://www.youtube.com/watch?v=lWhbsCdsru4&feature=related アズナブール日本公演Ⅰ http://www.youtube.com/watch?v=KtzDo1wgFU4&feature=related <自遊時間 その2> 個の力で紛争防げ エルサレム賞受賞の村上春樹氏が記念講演 15日、作家の村上春樹さん(60)が15日、イスラエルの文学賞「エルサレム賞」の授賞式で記念講演し、イスラエルのパレスチナ自治区のガザ地区攻撃で個人の力で国家や組織の暴走を防ぐよう訴えた。 村上さんは、授賞式出席が「(イスラエルの)政策を支持する印象を与えかねない」と熟慮した末、「欠席して何も言わないより話すことを選んだ」と切り出し、「制度は自己増殖して私たちを殺すようになったり、私たちに他人を冷酷かつ効果的、組織的に殺させる」と警告。 個性を大切にすることで「制度がわたしたちを利用するのを許してはならない」と語った。 出典 産経ニュース 2009.2.15 版権 産経新聞社 MURAKAMI Haruki 村上春樹エルサレム賞受賞ニュース http://www.youtube.com/watch?v=TBkI2MUGz_M&hl=ja <自遊時間 その3> ガリレオたたえる初のミサ、生誕445周年でローマ法王庁 バチカン(ローマ法王庁)は、「天文学の父」ガリレオ・ガリレイの生誕445周年にあたる15日、ローマの「天使と殉教者の聖母マリア教会」でガリレオの科学者としての業績をたたえる、初めてのミサを行った。 世界115か国の科学者が加盟する世界科学者連盟(本部・ジュネーブ)の要請に応じたもので、バチカン文化評議会の長、ラバージ大司教が主宰した。 バチカンは17世紀に、地動説を唱えたガリレオを「異端」であるとして宗教裁判にかけ、有罪にしたが、1992年に教会側が非を認め、公式に謝罪。現法王ベネディクト16世も昨年12月、ガリレオの研究を公式に認めた。 出典 読売新聞 2009.2.16 版権 読売新聞社 <自遊時間 その4> ついに起きてしまった人工衛星衝突 “使えない高度”が現実になる時代に http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090216/132209/ 他にもブログがあります。 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/ (循環器科関係の専門的な内容) 「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~ http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科関係の専門的な内容)
by wellfrog3
| 2009-02-17 00:30
| 感染症
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