糖尿病の死亡予測とhCRP

糖尿病の死亡予測を改善しないC反応性蛋白測定
血漿C反応性蛋白(CRP)の値は2型糖尿病患者では死亡リスクに関連があるが、この集団では5年間死亡の予測に関して、従来のリスク因子よりも有益ではなかった。

この結論は、イタリアで実施された現在進行中のプロスペクティブで、集団ベースのCasale Monferrato Studyから得られたものであり、Diabetes誌の4月号で報告されている。

「非糖尿病の被験者では、心血管予測に対するCRP測定の有益性増大に関する結果には矛盾がみられるのに対して、2型糖尿病の被験者で利用できるデータは存在しない」とUniversity of TorinoのDr. Graziella Brunoが率いるイタリアの研究チームは述べている。

糖尿病患者2,381名のCRP測定が利用された。追跡期間の5.4年間(中央値)を通して、496名が死亡した。総死亡率は1000名・年あたり42.3であった。

総死亡および心血管死亡率は、従来のリスク因子とは独立して、CRPが3 mg/mLを超えると有意に上昇していた(ハザード比はそれぞれ1.51、1.44)。正常タンパク尿である糖尿病患者およびベースライン時に心血管疾患(CVD)のエビデンスがない患者でもこの関連性はみられた。

CRPの値はBMI、胴囲、血圧、血漿グルコース、ヘモグロビンA1c、総コレステロール、LDLコレステロール、アポリポ蛋白B、尿酸、およびアルブミン排泄率と正の相関があった。CRPとHDLコレステロール、アポリポ蛋白A1の間には負の相関があった(全てp<0.0001)。

しかし、「臨床的観点からは、CRP測定によって、5年間の生存見込みを基準として、非常に限られた数の患者を再分類できるようになる」と研究チームは主張している。

「したがって、糖尿病専門医が臨床現場で広く利用する他のリスク因子に加え、この測定の有用性は、現時点では正当化されていないようである」と補足している。
Diabetes 2009;58:926-933.

http://www.kanematsu-rmn.jp/news/daiichisankyo/news2.php?mode=jpview&num=200904250032252
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by wellfrog3 | 2009-05-06 00:05
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