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閉経後女性の骨粗鬆症性骨折予防ガイドライン

NICE/閉経後女性の骨粗鬆症性骨折予防ガイドラインを発表
■英国立臨床評価研究所(NICE)は,閉経後女性の骨粗鬆症性骨折の予防における薬剤使用に関するガイドラインの最終版を発表した。
同ガイドラインの内容は,骨折経験のない閉経後女性の一次予防と,骨折既往のある閉経後女性の二次予防における薬剤使用の2部で構成されている。

一次・二次予防別に推奨をまとめる
■骨粗鬆症は骨組織が劣化する疾患で,骨強度が低下し骨折リスクが高まる。一般的に加齢に伴い男女双方とも発症リスクが増大するが,女性のほうが閉経後に骨減少が加速するためにリスクは高い。
 
■今回発表されたガイドラインの最終版では,閉経後女性を対象とした一次予防と二次予防におけるさまざまな選択肢を推奨しており,第一選択薬の禁忌・非忍容例に対しても特別な臨床的基準に基づき別の予防法を提案している。
 
■NICE臨床・公衆衛生部門長で今回のガイドライン策定の筆頭研究者であるPeter Littlejohns教授は「これら2部から成る新しいガイドラインは,骨粗鬆症性骨折の一次予防と二次予防のそれぞれに役立つ最も費用効果の高い方法に対して,閉経後女性が確実にアクセスできるようにするものである。

■骨粗鬆症性一次骨折の予防薬が全国的なガイドラインにより推奨されるのは今回が初めてで,高リスク女性にとっては朗報である。

■二次予防に関するガイドラインでは,アレンドロン酸の適応拡大を推奨しており,年齢を問わず骨粗鬆症が確認された閉経後女性すべてを対象としている。
また,同薬を服用できない女性に対しては有効な代替療法も推奨している」と述べている。
 
■さらに「ガイドライン策定の過程で,医療専門家や骨粗鬆症性骨折リスクの高い人,その家族,治療提供者との協議で得られた意見も取り入れた。
こうして得られたフィードバックは貴重で,ガイドライン策定に役立つ情報を提供するものである。
完成したガイドラインは骨粗鬆症性骨折リスクの高い女性に恩恵をもたらすものとなるであろう」と指摘している。

<一次予防ガイドライン>
■一次予防ガイドラインでは,骨折の独立した臨床的危険因子1つまたは骨密度(BMD)低下の指標1つを有し,骨粗鬆症と診断された70歳以上の女性における骨粗鬆症性骨脆弱化による骨折の一次予防薬としてアレンドロン酸を推奨している。
 
■2つ以上の危険因子を有するか,BMD低値の75歳以上の女性における二重エネルギーX線吸収法(DXA)撮影は,担当医が臨床的に適切でないか実施不能と判断した場合には必要ない。
 
■骨粗鬆症と診断された70歳未満の閉経後女性に対しては,
(1)65~69歳で独立した臨床的骨折危険因子が1つ以上ある場合
(2)65歳未満で独立した臨床的骨折危険因子1つに加えてBMD低値の指標を1つ以上有する場合
には一次予防薬としてアレンドロン酸を推奨している。
 
■アレンドロン酸禁忌・非忍容の女性,特別な服薬指示を遵守できない女性に対しては,年齢,T-スコア,独立した臨床的骨折危険因子数の組み合わせに基づき,リセドロン酸かエチドロン酸を代替薬として推奨している。
 
■アレンドロン酸,リセドロン酸,エチドロン酸のいずれも禁忌・非忍容の女性,特別な服薬指示を遵守できない女性に対しては,年齢,T-スコア,独立した臨床的骨折危険因子数の所定の組み合わせに基づきstrontium ranelateを代替薬として推奨している。

<二次予防ガイドライン>
■骨粗鬆症性骨脆弱化による骨折の二次予防に関するガイドラインでは,すべての閉経後骨粗鬆症女性に対してアレンドロン酸を推奨している。

■75歳以上の女性に対するDXA撮影は,医師が臨床的に不適切と判断した場合には必要ない。

■一次予防の場合と同様の理由でアレンドロン酸を服用できない女性に対しては,年齢,T-スコア,独立した臨床的骨折危険因子数の所定の組み合わせに基づき,リセドロン酸かエチドロン酸を推奨している。

■一次予防の場合と同様の理由でアレンドロン酸,リセドロン酸,エチドロン酸のいずれも服用できない女性に対しては,年齢,T-スコア,独立した臨床的骨折危険因子数の所定の組み合わせに基づき,strontium ranelateかラロキシフェンが推奨される。
 
■一次予防の場合と同様の理由で上記薬剤のいずれも適用できない女性,アレンドロン酸,リセドロン酸,エチドロン酸による治療で満足のいく結果が得られなかった女性に対しては,年齢,T-スコア,独立した臨床的骨折危険因子数の所定の組み合わせに基づき,テリパラチドが代替薬として推奨される。
 
■現在ガイドライン記載の薬剤の1つを使用して,既に一次予防または二次予防を行っているが,今回の両ガイドラインで治療が推奨されていない場合は,患者本人または担当医が治療を中止するのが適切と判断するまで継続してもよいとしている。

出典 Medical Tribune 2009.2.12
版権 メディカル・トリビューン社


<参考サイト>
経後女性における骨粗鬆症性骨折の一次および二次予防のためのアレンドロネート
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0046/4/0046_G0000144_T0002092.html
http://mrw.interscience.wiley.com/cochrane/clsysrev/articles/CD001155/frame.html(英語版)
1日10 mgで、二次予防については脊椎、非脊椎、大腿骨近位部、手首関節骨折に臨床的に重要で、また統計学的にも有意な減少が認められた。
一次予防については、脊椎骨折に臨床的に重要な減少を除いて、統計学的に有意な結果は得られなかった。

アレンドロネート長期使用が大腿骨骨折に関与?
http://wellfrog.exblog.jp/8764738/

<自遊時間>
新着の日本医事新報 No.4426 2009.2.21で
「ブルーチーズケーキ」が紹介されていました。
みらべる-topics テレビで紹介されました 米今フクの自信作
http://www17.ocn.ne.jp/~yoneima/index.htm
http://www17.ocn.ne.jp/~yoneima/tv_topics.htm


他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/
(循環器科関係の専門的な内容)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~ http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科関係の専門的な内容)

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by wellfrog3 | 2009-02-21 00:20